平凡な顔立ち、これといった特徴もない体格に一歩引いた喋り方。現代人の平均、と言ったら彼の様な人間だろうか
同行したエージェントやイリーガルは彼を見て“ハズレか...”と思う事だろう
無いに等しい上昇思考、自分にさえ責任が来なければなんでも良いと思うやる気のなさ。こんな人物が同行者だとなるとそう考えるのも仕方がない事だろう
他者との付き合いは一歩引き、決して自分の領域には踏み入らせない。そんな独りを愛する一般人だ

そんな彼でも一丁前に生への執着はある
生きていたい、生き延びたい。任務の度に彼は常時こう思う
それを聞いた人物達は
“あんな奴でも人らしい部分はあるんだな”なんて思う事もある。当然だろう、少し価値観がずれていると思ってた人物も結局は死にたくはないというありふれた考えを持って任務に挑んでいる。そう思うと少し親近感が湧くのだ...それも戦闘が始まるまでの話だが


血が舞い、へばり付き、其処には倒すべき対象だった存在が残っていた。頭蓋を二つに斬られ生き絶えたソレの横にいる少年は血に塗れている
それが返り血なのか彼の血液なのかはわからない。
死にたくない、と言うありふれた考えを持つ少年の考えを知った彼が見たものは
血が足りなくなった瞬間に自害する少年であった
彼は問いかける、死にたくないんじゃないのかと

“死にたくない？何言ってるんすか。俺達はオーヴァード、つまりは死んでも死なない化け物っす”

“あと先輩、死にたくないじゃありません。俺は生き延びたいんっすよ”

“何度死のうと最終的に生き延びさえしたら勝ちなんすよ。現場で長い先輩ならわかるでしょう？”

彼の言い分もわからなくはない。それでも、死んだ方が得、なんて理由で死ねる彼の考えは理解が出来ない。幾ら蘇れると言っても痛みはある、死ぬ感覚は味わうのだ

その後彼と任務に同行する者は現れなかった

その支部では彼の事をこう呼ぶ
　　　｜狂える繋ぎ目《マドカルド》と

本名不明な為コードネームが名前と化してる
UGN所属以前の所属先は不明。曰く”ほぼ“フリーランス

ドゥリンダナ
形状はロングソード。刀身の色は至って普通だが彼のエフェクト使用時にのみ自身の鮮血で赫く染まる。異常な耐久性をしており本来であれば損傷するような使い方をしようと決して形が損なわれない

天寿星刀
鍛治の全盛期に作られた至って平凡な日本刀...を高周波ブレード化したもの
素材の玉鋼が高周波に反応する事で刀身が血濡れの如き色へと染まる。普段は使用せず重要局面か呼び掛けがあった場合にのみ持ち出される
過充電を起こした際には空間ごと断ち斬ると言う離れ業を起こす
遺産相当の品ではあるものの別組織所属の際に賜った物な上に普段使いをしないため申請の類は一切やっていない

改造鞘
別段特別な品では無い。簡単に言うとムラサ◯ブレードの鞘
基本は電力によるレールガンじみた抜刀を使用するが電力切れの際には火薬に切り替えたりもする。ついでかのように銃として扱える
相手の装甲を一時的に破壊する物や射撃後に推進力の増す弾丸など様々な弾種に対応している
ぶっちゃけ上の二振りよりもこっちの方が重要

時間貸与/極力
とある企業の技術。溜め込んだ時間を重ね掛けする方法にて支援を無しにアクシズが用いるタイムウォーカーにて行われる時間操作じみた行動力を“物理的”に再現すると言った目的で開発されていたが使用後に時間感覚のズレによる極度な速度低下と高速移動による身体的損傷を起こす為正式採用には至らなかった
時間が溜め込まれていなかった場合血の流れを操作し身体、思考の加速をする事で1度限り再現可能
代償はお察しの通り

剛気-心練望獲
身体に纏い防御性能を格段に上昇させるオーラを凝縮し武器や身体に纏わせる事で攻撃力向上させる

要注意組織小指所属。様々な組織に個々と散らばっており隣に居る人物が同じ所属だとも分からない程に詳細は秘匿されている
何を目的として行動しているかも不明
UGNの様な組織間の信頼や協力体制が強固な組織程潜入が脅威とされている