容姿・経歴・その他メモ

　グラーキの邪神因子を取り入れさせられることで偶発的にオーヴァードへと覚醒していた少女。
両親は生粋のカルティストであり、地元住人にこそ煙たがられていたが、グラーキの力を得た娘を巫女として担いでおり、同じ神を報じる教団とのつながりは深かった。
両親は娘には表向き普通の親としてよい顔をする方針を取っており、親の言うように周りの人が自分達を理不尽に迫害しているのだと信じて育った。そのくせ親は教団の仕事にかかりきりだっため、結果的に孤独で頼る人のいない生活を送ることになる。子供らしさを忌避し、礼儀正しく振舞う性格へと育つ原因になった。

　ある日、"審問官"と呼ばれる従者が街を襲撃する事件に巻き込まれてしまう。さして仲良くも無かった街の人たちが傷つく姿にそれでも悲しみを覚えた梨々花は両親に助けを求めて走るも、両親は"審問官"、もっといえばオーヴァードを神の化身だといいながらすがりつき、喜んで殺されているところだった。この件は彼女に極めて重大なショックをもたらし、憎いはずの"審問官"を前に呆然とし、それまでの半生を見つめ直すことになる。"審問官"はその間に言葉を残し、立ち去っていた。

　我に返った梨々花は"審問官"を追うことにした。"審問官"の言葉の真意を確かめるため、そして事件を切っ掛けに破綻した自身の価値観を見つめ直して、邪神に縁のあるオーヴァードとはどのようなもので、どうすべきものなのか、答えを見つけるために。

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