容姿・経歴・その他メモ

過去

政治家の家に生まれ、何不自由なく暮らしてきた。長男ではないので親の仕事を継ぐ必要もなく、お金もあるのでやりたいことは何でもさせてもらえていた。だが、親も兄も忙しい身なのでお金だけをもらって構ってもらえていなかった。そのことに疎外感は感じていた。

学校でも有名人だったので遠巻きに見るかステータス目当てで近寄る人しかおらず、いじめられることはなかったが少し浮いてもいた。そんな中で唯一家柄を気にせず仲良くしてくれていたのが幼馴染の坂崎悠斗(さかざき・ゆうと)だった。
しかし中学に上がり、政治家の息子と距離感を考えず仲良くする悠斗がいじめられるようになる。悠斗はそのいじめを「昴に迷惑がかかるから」と隠し、昴と距離を置くようになった。それをきっかけに仲違いも増え、隠し事をされていることに怒った昴とわざと嫌われようとする悠斗の間で大きな喧嘩になり、その末に昴が悠斗に暴行を加えるという事件にまで発展した。

親が政治家で金を持っており、中学生という年齢もあり、示談金を積むことで事件は大きく取り沙汰されることはなかった。しかし、地元の人間には事件は知れ渡ってしまっており、マスコミもいつでもスクープを狙っていることから、親は昴を守るために遠方の親戚に預けることになった。
悠斗の本意は後に知ることはできたが、引っ越しが決まっていたため謝るタイミングも作る暇もなく別れてしまった。そのことをずっと後悔している。

現在

神座市に来てからも学校に行くのはなんとなく苦手意識があり、あまり通っていない。義務教育のうちは出席日数が足りずに進級できないということもないし、親の立場の影響で親戚が自分に強く出ることができないのは知っているので、その現状に甘えている。
だが、心のどこかで構ってほしい、叱ってほしいという気持ちがある。あのとき悠斗に対して怒りを感じて暴力を振るってしまったのも、そういう気持ちの裏返しなのだろうとなんとなく自覚している。

息苦しさを感じている理由

自分がいなくても世界は回るのだろうという感覚と、自分という存在の腫れ物感のせいで周りに中途半端に息苦しい思いをさせてしまっていることの嫌悪感。人に迷惑をかけたくないので誰にも構われたくない感覚と自分という存在を見てほしいという人に構ってほしい二律背反の息苦しさを感じている。

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