容姿・経歴・その他メモ

賀津 岳道(かづ たけみち)

日雇いや短期でのバイトしかしないフリーター。
やる気があるのかないのか分からないし、たまに大ケガしてるのに出勤してるし、喧嘩沙汰にはよく巻き込まれるしで、どこへ行っても毎度毎度やや疎まれている。
表向きには。

本職は、非合法な賭博試合を生業とする地下格闘家。
武器の使用以外一切のルールがない『GUILTY FIST』という地下格闘グループに所属。MMAが主流な中、投げも極めもしないボクシングスタイルで勝ち越している優秀な闘技者。名前を文字った『建御雷』の愛称で観客からは親しまれ、他の闘技者からは畏怖されている。
掴む事も掻い潜る事も困難な高速のジャブ『雷光』と、体力を削られて下がってきた相手のガードの上から雷の如く打ち下ろされる右フック『雷鳴怒涛』で多くの勝利を収めてきた。

最近は名が売れてきた影響か、試合に関係ないところで絡まれる事も増えてきたので、早く済ませる為にナックルダスターを常備している。

【来歴】
若くして両親が他界。身寄りはなく、妹の海稀(みき)の学生生活を支える為に高校を中退。ボクシングの夢は、余程の成功をしなければ収支が釣り合わない上に、海稀にかかる負担が増える為断念し、土木工事に従事。仕事と家事の両立は大変ながらも、海稀が楽しそうにクラスメイトとの日常を話す笑顔を見てホッコリする和やかな日々を過ごしていた。

しかし、そんな生活は、思っていた以上に残酷な形で幕を閉じる。
海稀が心臓を患った。
莫大な入院費と治療費は、今の仕事ではどれだけ生活を切り詰めても足りず、岳道は1つの決断をする。良くない噂の絶えなかった高校時代のクラスメイト、誘木 美琴(いざなぎ みこと)の元を訪ね、莫大な金が動く裏社会に身を投じた。

それから3年、あと半分でドナーを優先してもらえるだけの金が貯まる。残された時間は多くて2年。
命を懸けて、彼は暗いリングに立つ。

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