容姿・経歴・その他メモ

　
　長く続く『懐刀』としてその力を正しく振るうために刃を磨き続ける少年。

【葬斂鷲】

　その手の界隈では有名で由緒正しい剣術流派の待望の男児として生まれる。家族構成は父・母と姉二人。
　大貫家という家系はレネゲイド拡散以前より政府と協力関係にある家柄であり、第一次レネゲイドウォーの頃からはヒーローとして舞台に出てくるようになった。
　大貫家の当主の条件はサラマンダーシンドロームを持つオーヴァードであることで、その能力が濃ければ濃いほど継承順位は高まる。現在彼よりそれが濃い能力者はおらず、12の時に二十五代目として家督を継いでおり、その証が日本刀『陽炎』である。

　ヒーローネームの葬斂鷲(そうれんわし)は大貫家が違い鷲の羽の家紋であることと、何者をも一撃で仕留めるその攻撃性、何者にも対する敬意の高さから名付けられたもの。代々受け継がれる名であり、古くは政府の懐刀として知られた名でもある。
　得意能力に応じてブレイズコフィンもしくはフロストコフィンと名乗るのが常。

【ヒーロー】

　彼本人のヒーロー歴は5年程度ではあるが、ヒーロー“葬斂鷲”としては二代目にあたる。先代は15年以上前、第一次レネゲイドウォーの頃から活動を続けるヒーローで、祖父に当たる。その名を受け継いだ際に一時的に下がったことはあるものの、常にヒーローランキング上位に組み込まれる実力と人気がある。現在の順位は8位前後。

　一般からの依頼は受けておらず、基本的には政府から降りてきたものをこなすスタイルではあるが、一般市民を護るための大貫家であるという根幹から、小さな犯罪にも顔を出す市民派ヒーローでもある。そのため討伐数よりも捕縛数の方が多いのが特徴で、自身の能力を生かして災害現場にも積極的に出場している。
　ヒーロー事務所のようなものは立てておらず、その代わり大貫流剣道の道場が拠点。門下生がサイドキックではあるが非オーヴァードも多いため夜来学園の学生をサイドキックとして臨時で雇うなど、ヒーロー養成の補助もしている。ちなみに当の本人は夜来学園ではなく一般の高校に通っているが、あまり通学できてはいない。

　テレビ番組等の企画には一切出演しないため、メディアでの活躍が見られるのはヒーロー活動中の姿と、運良く街頭で捕まえたインタビューくらいなものであり、生で見かける頻度の方が高いとも言われる。
　ファン層は幅広く分厚くカバーしており、男性ファンにはストイックで硬派な面から、女性ファンからはそのビジュアルと強い正義感から、子供ファンからは戦い方の派手さから、老人ファンからは庶民派ヒーローな面から、外国人ファンからはサムライヒーローとして、なかなか人気があるのだとか。グッズ展開をそこまでしていないのもあって、稀に世にそれが出回ってもすぐに売り切れるらしい。

【少年】

　真面目な性格の持ち主で、自分に非常に厳しい。他者に対する敬意を忘れることはないが、規則を守らない人間に対しては容赦はしない。
　後継者として厳しく育てられて孤独を生きてきたこともあってか、特に同年代との人付き合いが多少苦手。中学から今に至るまでまともに学校に通えていないのも拍車をかけている。

　現在トップヒーローの一人として名を連ねていることには感謝もしつつ、しかしその評価の大部分は自分ではなく先代のネームバリューも強いと思っており、それに甘んじることなく日々研鑽を続けている。見る者が見れば、焦りに似た何かを感じるかもしれない。

【追うべき背】

　非オーヴァードの父・仁雅(さねまさ)はオーヴァードに対しても教鞭を取れるほどレネゲイドに対する知識を持ち、有象無象のヒーローやヴィランに劣らぬ腕を持っている、人間の中では間違いなく最強格の男。
　現在は若い彼の代わりに師範として道場を運営しており、彼は未だに父に勝てたことはない。

履歴

coffin

（遺体を）棺に入れる、納棺する

葬斂（そうれん）

亡骸を棺に入れて葬ること

image song

REX【sung by 夏代孝明】

セッション履歴