容姿・経歴・その他メモ

4月13日。誕生花:イチゴ。
甘いものが好き。育ての親と一緒に食べたケーキが一番美味しかった。

レシピを見ながらであれば料理は出来るが、それでも簡単なものしか作れない。

獣化した際は、狼の姿。青みがかった色合いの毛並みだが、毛先が赤黒くなっている。

自身が機械を扱えないため、住んでいるアパートの家賃や水道光熱費の支払いをすべて、“日常の代行者”に頼んでいる。

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生まれたとき、彼女の世界は小さな白い部屋だけだった。

まだ、UGNという組織が発足される前。彼女が生まれたのはどこかの研究施設。雫月が知る人はたった一人、自分を育ててくれた血の繋がらない研究員。彼は色々なことを教えてくれた。世界を、食事を、勉学を。けれど、彼は“雫月自身”のことは教えてくれなかった。

世界が変わったのは10回目の雫月の誕生日。毎年祝ってくれる、毎日声をかけてくれるはずのあの人が来ない。けれど、探しに行くことは許されなかった。雫月に許された世界は自分のいる、この白い部屋だけだったから。
だが、その小さな箱庭は突如として破られた。あの人の、まっかないろで。白が赤に塗り替わる。そうして、その目に映るのは、自我持たぬただの獣。

『大丈夫、ぼくが、まもってあげるから……』

未だに、脳内に残るあの人の声、匂い、血液の暖かさ。それらは、雫月の中にあった衝動を刺激した。
それから、爆発音が辺りに響くまで、彼女に記憶はない。
雫月が最後に見たのは、轟轟と燃える研究施設と、獣の腕の中で冷たくなっていく、育ての親の姿だった。


それからは呆けているところをUGNに拾われ、以降、UGNでオーヴァードの存在とレネゲイドの存在を知ることとなる。
自分の出来ることは何でもした。自分の身体を損なわない程度で。守ってもらった命を散らさないために。

……これから先に、自分と同じような思いをする子が現れないように。

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