主人公の月母(つくも) 弓美(ゆみ)は、15歳の誕生日に母親からある事実を告げられる。月母家は代々、月の女神に仕えてきた「銀月の狩人」の一族であり、月から落ちてくる怪物「ルナティックの僕」を狩り人々の平穏を守るために戦っているという。15歳を迎えた弓美は正式に「狩人」となる資格を得たため、母親から当代の「月母の狩人」の称号と「月の弓」と呼ばれる腕輪を授かる。その腕輪は月の光によって適合者に狩人としての力を授けるものだった。その性質上、「満月の夜以外は使うことができない」という制約があった。
　ルナティックの僕は満月の夜に落ちてきて、彼らが「美しい」と思ったものに取り憑き怪物化する。夜の内に撃破すれば元通りになるが、取り逃してしまうと、取り憑かれた宿主諸共どこかへ消え去ってしまう。弓美は戸惑いつつも懸命に戦い続けるが、その最中でついに友人を1人失ってしまう。
　その後ルナティックが力を増し、満月の夜以外にも現れるようになった。弓美は「誰も失いたくない」という気持ちから月の弓の制約を破って狩人へ変身する。ある時「ルナティックの精兵」と化して戻ってきた友人と激突。戦いの末に友人の狂気を解き奪還。物語は大団円――と思われたが、そこにはいくつかの謎が残った。

　ルナティックの精兵との戦いからしばらく。無事高校生となった弓美だが、夜の奮闘は続いていた。月の光が足りなければそもそも変身すら出来ないはず、と関係者は驚いていたが、その後満月の夜以外の変身には弓美自身の生命力を使っていることが判明。母親によって月の弓を取り上げられてしまう。
　戦うことをやめさせられ意気消沈する弓美はある夜、自身の代わりにルナティックの僕と戦う母親を目撃する。その夜は三日月。母親もまた生命力を代償に狩人に変身していた。
　追い詰められ動けなくなった母親から月の弓を強引に取り返して変身する弓美。生命力を削ってまで戦う月母親子の姿を何よりも美しいと思ったルナティックの僕は、それまで取り憑いていた宿主を捨てて弓美に取り憑き、弓美はそのままルナティックの僕共々姿を消してしまう。
　ルナティックの僕に連れ去られた先は月の世界の地下深く。そこは月の都に暮らす人々の中で罪を犯した者達が閉じ込められる牢獄だった。そこで、地球を脅かすルナティックは月の罪人達の長だったことが明らかになる。
「美しいものを美しいと言って何が悪い。自分の欲しいものを手に入れて何が悪い」と叫ぶルナティックの狂気に中てられ暴走する弓美。そんな彼女を救ったのは、決死の覚悟で月の世界を訪れていた母親と仲間達だった。
　激闘の末、弓美は正気を取り戻し地球への帰還を果たすが、母親が目覚めない――

※3期冒頭で月からの脱出の際にルナティックの攻撃を抑えるために母親が自身の魂を囮にしていたことが明かされ、その後は母親の魂の奪還とルナティックの撃破を目指すストーリーが展開され完結する予定。

【シナリオ情報】
プレイ人数：1人
ＧＭ必須：基本1、2、上級、ＥＡ、ＬＭ
ＰＬ必須：基本1、2、上級、ＥＡ
使用可：ＩＣ、ＲＵ（アージエフェクトのみ）、ＵＧ、ＬＭ
（※使用可能サプリに関してはＧＭと相談すること）
【作成レギュレーション】
初期作成130点+イージーエフェクト4点+技能〈情報：星降台〉用1点