容姿・経歴・その他メモ

　第二次大戦期、大日本帝国陸軍にて、鹵獲したナチス超人兵士を基に帝国陸軍でも同様の日本産の超人兵士、通称『鬼兵』を造り出す計画、『千石瞬殺鬼兵隊計画』が立案された。
　当初の目標としては大隊規模での投入を考えられていたが開発は難航し、追い打ちのように戦局は急速に逼迫、最終的に製造できた鬼兵はほんの少数であった。
　本土決戦時の天皇陛下の絶対守護を目的として配備された千石瞬殺鬼兵隊であったが、彼らは結局日の目を見る事無く終戦を迎えた。
　その後の千石瞬殺鬼兵隊がどうなったのかは、戦後の混乱による千石計画の資料の散逸と紛失とによって分からなくなっている。
　少なくともその千石瞬殺鬼兵隊の、数少ない行方の分かっている一名が、彼女である。
　作り物のように白い肌と10代後半から20代前半を思わせる若々しい容姿、底の無い洞のように黒い瞳が特徴。
　本人曰く本名は真木帰蝶、現在の防衛大臣である真木信勝の大叔母との事だが、彼女の素性に関する資料のほぼ全てが消失しており真相は不明。真木信勝の祖母の妹は戦中に訓練中の事故で他界しており、恐らく彼女の言っている事はデタラメである。
　そこそこ気さくな性格だが、外見が醸し出す雰囲気のせいかとても胡散臭い。
　護国鬼兵は隠す物でも無しと自ら名乗ったが、『ジ・アンブレイカブル』の部分はかつて彼女に実際に護られた味方から送られたコードネームである。立ちはだかるその姿、正しく不壊の鬼が如し。
　終戦後、計画の抹消と軍籍の解消によって行き場を失い路頭に迷いそうになった所を、切間少将に助けて貰った。
　以後も切間家とは交流があり、切間家の『少し複雑な相談』に乗る事がしばしばある。

　主な能力は変身。自身の体積以上の人物にはなれないが、自身の体積を一時的に切り離したり圧縮する事で自身の体積以下の方向ではかなり融通が利く。
　体内には変身時や戦闘の際に使われる液体金属が充填されており、これらを体内で動かす事によって多くの無理を通す事が出来る。
　また変身能力の応用によって精密な動作や奇天烈な動きが可能であり、それによって拡張された武術による実体のない攻撃にすら可能なほどに卓越した『受け流し』を得意としている。

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