過去

彼女には複数の弟と妹がいた。
やんちゃな弟と妹たちの頼れるお姉ちゃん。周りの評価はそれだった。
親が自分のことを見てくれなくてグレた時期もあったが、今はそれもいい思い出だ。
彼女の転機は三年前。
マンハッタン崩壊の後、UGNが失墜していく中、彼女もFHのテロ行為に巻き込まれた。
その日は偶然友人と買い物をしに街に繰り出していた。
街で友人に寄り付くナンパ師共を腕っぷしだけで倒して、そして逃げ出したときのことだ。
ビリッと首筋に痛みを感じたかと思えば、自身の体は地面に倒れていた。
気づいたときには居城に閉じ込められており、円錐体の生物に事情を説明される。
自分の体を借り、その生物は時間に関する調査を行いたいのだと言った。
別に悪いようにはしないと言われた言葉を信じ、妹、弟たちが無事であればいいと思った真琴はその取引に乗ったのだ。
1年間、イスの偉大なる種族に体を貸し与え、自身は彼らと同一存在の状態で生きていた。
彼女は1年後、イスとの取引も終わり体に戻る。
だが、戻った時に彼女は異変を感じた。彼女の身体には膨大な知識が刻まれていた。
1年とは言えど一定期間、神話生物に触れ続けていた身体が覚醒するのは何らおかしいことではない。
そう、イスとの精神交換をした彼女の体は覚醒してしまっていた。
案の定膨大な知性を有することになった真琴は“邪神因子保持者”になっていた。

UGNへと

さて、何故彼女が覚醒したかは前述の通りであるが、何故彼女がUGNに協力するに至ったのかを説明しよう。
彼女は覚醒し膨大な知識を有している体と通常の人間と同じである精神との乖離を起こしたことがあった。
脳はその状態を受け入れきれず、だが身体は膨大な知識を受け入れている。
激しい車酔いのような状態になった彼女は病院へと掛かった。
そしてその時の医者が偶然にもUGNの一員であった。
UGNはこのころには失墜し地下に潜伏しており、現状表立った行動はできていないようだった。
医者からオーヴァードの力とRCを教わった真琴は彼に恩返しをしたいと申し出る。
元からやっていた探偵業の傍ら、UGNを兼任することに決めたのだった。

支部長に

支部長になったのは、ほんの数か月前のことだ。
元々支部長をやっていた人物が永久的な狂気に陥ってしまったのが原因だった。
UGNが後任を探していた時、イスの知識を有する彼女に白羽の矢が立ったのだ。
膨大な知識というだけでは信頼は得られなかったが、彼女は面倒見も良く、“一般的な家庭で育った”こともあり、
一般人と感性も似ているという理由で彼女は支部長になったのだ。

性格

面倒見がよく、言いたいことは言う。
一般人と近い感性を持っており、正義感もそこそこある。
特に小さい子どもなどは守られてしかるべきと思っているため、庇護欲は強め。

一人称/二人称：アタシ/アンタ
好きなもの：弟妹たち・花
嫌いなもの：泥・魚

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