正式名称:Bravery=Blitz (ブレイヴリー=ブリッツ)
開発者:大和 響希
装着者:ピースクラフト

全長:220cm
重量:410kg
動力源:シンドローム・ブラックドッグ
出力:本人次第
推力:本人次第


・概要解説
ピースクラフトが装着する、熊の着ぐるみを模したアームドアーマー。
外装はもふもふの触り心地の良い毛並みで出来ているが、内部装甲はこの世ならざる存在と戦う為に耐衝撃、耐圧、耐熱の特性を組み合わせた特殊な装甲材で構成されている。全身アーマーを身につけることによるスピードの低下は、自身のハヌマーンの特性と、それを補えるよう脚部の機構をアップデート。自身の腕や脚部の神経、心臓部を着ぐるみと接続することによって、動きのラグを改善しているが、経年劣化がこの年になって顕著に現れるようになってきた。
成長型サポートAI[C H I Z U R U]を搭載。音声によって状況の把握と予測。更に火器管制システムの補助等を行う。AI名は偶然にも妻の名前である千鶴が採用されている。

開発の経緯として、自身の正体を隠し活動を行う為に自分から、息子と関係の深い霧谷支部長へパワードスーツの開発を息子に担当して貰えるように希望した。他研究員からの提案もあったが、「私は、自分の息子を信じているんです」とその提案を一蹴した。

◾︎武装解説
武装:アームドウェポン[S・B]
正式名称、アームドウェポン[シュトゥルム・ブレイカー]

両腕部に装備されたパイルバンカー。本来は火薬や電磁力で杭を撃ち込む兵器を指すのだが、装着者のブラックドックの練り出す強力な電力を利用し、腕部丸ごとを撃ち込む方向性にシフト。その結果、肥大化した着ぐるみの両腕部をAIによる火気管制の補助と自身のコントロールで撃ち込むという、強力な大質量兵器と化した。故に機体重量の殆どがこのS・Bを占めている。
またブラックドックの雷を鉄拳、または全身に纏わせ威力を増幅させることも可能。ハヌマーンによる超高速に乗った、質量兵器による雷撃はどんなサイズの対象であろうとも、問答無用で粉砕する。

本名:大和 轟希
身長:183cm
体重:62kg
年齢:59歳

妻:大和 千鶴(死亡)
息子:大和 響希

趣味:コーヒーブレイク。また、響希の活躍や報告書、やらかした始末書のデータを閲覧すること。彼の成長を日々見守るのが日課である。


その正体は60代を迎えようとしている細身のおじさん。現在UGNの協力者であり、ヤマト電気の代表取締役の大和 響希の父親。
ファルスハーツによるレネゲイドウイルスの実験に巻き込まれ、妻の死を目にしてしまう。その後、建物の倒壊から息子を庇う際に覚醒。ギリギリで息子を助ける事に成功するも自分はそれに埋もれて意識を手放してしまう。

回収経緯
響希が先に回収され霧谷支部長の元へ
その後に轟希が回収され山吹支部長の元へ

目を覚ましたのは、山吹支部長が管轄する支部の医療室。レネゲイドに覚醒した事により、増幅した生命力が彼の尽きかけた命を繋ぎ止めたが両腕の切断と心臓、胃を含む内蔵への損傷が酷く手術による治療は完了したものの、後遺症が残ってしまう。
補助として機械仕掛けの両腕と内蔵機能をサポートする丸型の機械を胸に埋め込む事が必須となった。後に、丸型の機械には戦闘用としてブラックドッグの練り出す電力を更に増強し、腕部とリンクさせる機能も追加されている。
支部長からの説明によって、自分が人間では無い存在に成り果てた事と自分の息子が生き伸びて、自身の道を決めたことを知る。父親の存命を息子に伝えるかと問われた時、轟希はハッキリとNoで答えた。息子が自分自身の意思で決めた道。それを自分の登場によって歪めたくはなかったし、これから自分が付き合っていく事となるレネゲイド関連の問題に息子を巻き込みたくはなかった。
不器用な自分が出した最終的な結論として、戸籍上の登録を死亡扱いとする事とし、自らの正体を隠してUGNのエージェントになる事を山吹支部長に申請した。
後に響希には、レネゲイド事故による両親の死亡を伝えられる。

山吹支部長とはエージェント時代での上司であり、長い付き合い。支部長時代では先輩として彼を慕っており連絡も欠かせていない。しかし、余りにも若々し過ぎる外見から、今でも若干のやりにくさを感じている。

「クハハハ……！いつの間にか山吹君よりも、おじさんらしくなってしまったみたいだね」