不気味な雰囲気の少女。大きな角と尻尾を持ち、肌には継ぎ目が垣間見える。

　意志が強く諦めない性格。身長に比して体重が重いのは尻尾や魔改造された内蔵分の重さがあるから。

　かつては裏社会で活動していた闇医者。今はUGNに捕縛され投獄されている。

　オーヴァードの力を使えることに気付いたのは幼少期のころだが、両親はその不思議な力に理解を示しつつもあまり見せびらかさないように教えた。本人も自身や周囲の人間の怪我をそっと癒やしたりする程度にとどめていたこともあって、見つかることなく一般人に埋もれたまま育っていった。

　幼少期の経験から、人を癒すことに意義を見出した徐福は医師を目指した。ノイマンの自力を以て受験を通過し、無事医大生としての生活を送っていた。そして、医大を卒業するかといった所で、とあるオーヴァードの起こした身勝手なテロ事件に巻き込まれ身体の大部分を失う怪我を負ってしまう。UGNに保護され、治療を受けて一命を取り留めた徐福は、復讐を為すためにUGNへの加入を辞退し、犯人を捜した。

　犯人を捜すために裏社会に身を投じて数年、ついに犯人を見つけ出した徐福は犯人を殺害。その遺体を、当時診ていた患者たちへのドナーとして使う。しかし、この数年で削れた倫理観と、オーヴァードをドナーとした移植手術の目覚ましい結果を見た徐福は、オーヴァードの身体を移植するという事に執着していった。最初は様々な裏組織から死体を購入していたが、次第に自身で見定めた優秀な素体を使いたいと思うようになった。
なお、移植された患者は短期的にはほぼ完全な快復を見せたが、その後殆どはレネゲイドに侵食されジャームとなっている。

　そしてある日、裏社会で用心棒として活動していたオーヴァードの少女に、徐福は心を奪われた。少女を雇う名目で誘い込むと不意を突いて裏切り殺害。彼女の身体を解体して保管し、さらにその一部・・・エグザイルの異形の証であった角を、自身へと移植した。

　角を移植して以降、原因不明の頭痛と高熱に苛まれ病床に臥せっていた徐福はある朝、目が覚めると自身の身体が、あの時の少女の姿になっていることに気付く。この結果に感動した徐福はさらに移植技術へと傾倒していき、いつしか裏社会において"異療行為"と呼ばれるようになった。

　遺体損壊や殺人、その他さまざまな罪を犯しながらも一方で、その医療技術は研ぎ澄まされていき、素性の白い黒いを問わず多数の命を救った。
　しかし、ある時見かけたUGNエージェント・・・マリア・チェスノコフにあの時の少女と同様、目を付けてしまう。そして襲撃するも、圧倒的な実力差から返り討ちにされ、そのままUGNに捕縛され投獄された。以来牢獄で燻り続けているが、今でもなおマリアへの執着は終わっていない。