容姿・経歴・その他メモ

かつて｢レネゲイドウォー｣で実の両親を失なった少年であり生まれつきのレネゲイド能力者。かつてヴィランに支配された町で生き残るために同じく虐げられた子供達のネットワーク｢止まり木｣を立ち上げ戦っていた。現在は里親に引き取られ再び手に入れた平穏な学生生活を噛み締めながら生活する傍ら二度と自分の居場所を奪わせないと"比翼の自警団"の一員として活動している。　

『比翼の自警団』
とある日本の1都市、その中の小さな区画を守るべく行動する｢自称｣自警団、自警団と名乗ってこそいるもののそのほとんどが非オーヴァードの年端の行かない子供達で構成されている。
主な仕事は地区の見回りとゴミ拾い、商店街の掃除や迷子の保護や道案内、果てはベビーシッターと戦いとは程遠いものである。
実際は自警団などではなく｢子供達に危ないことを教える、分からない物や事があったら大人、特にお巡りさんに伝える｣と言った事を教え込むために山城本人とその幼馴染み達が新しい友人と共に作ったグループ、もう二度と力なき子供達が蹂躙されないために、居場所を奪わないための彼らのささやかな抵抗である。

『止まり木』
彼が住んでいた町はヴィランに襲われ、そして滅ぼされた。彼を含む住人たちはヒーローに助けを求め一刻も早く助けがやってくることを祈り…………そして蹂躙された、ヒーローは来なかったのだ。本当に助けはこなかったのか、来たもののヴィランに力及ばず敗れたのか、今となっては確かめる術はないがその出来事は彼…否、彼らにヒーローへの失望を抱かせるのに十分すぎる物だった。
家族を、家を無くした子供たちは嫌が応にも自分達の身は自分達で守る事を余儀なくされた、物乞いの真似事をする者、町を襲ったヴィランに媚びる物、そしてどうあろうと抵抗を続ける者。
そんな｢あるべき居場所とある筈だった未来｣を奪われ虐げられた子供達は寄り添い合い協力し合い、同じような孤児達のネットワーク｢止まり木｣を立ち上げた。

『マーナガルム』
ある時からとある噂がまことしやかに囁かれ始めた、夜に紛れてやってくるヴィランを捩じ伏せ、その喉笛を噛み千切る一人のヴィジランテの噂だ。一欠片の容赦もなくヴィランを屠る｢誰か｣を町の人々は北欧神話に伝わる月を飲み込まんもする狼になぞらえ｢宵闇に向ける牙(マーナガルム)｣と渾名した。
このヴィジランテの正体は言うまでもなく山城であり彼は比翼の自警団が集めた噂話や竜飛が収集した情報を元に町に入ろうとするヴィランを迎撃し撃退に追い込んでいる、冷酷に命を奪うように噂されているが実際は叩きのめした後警告して追い返しているのみである。

ヴィラン達が表舞台から姿を消し、圧政と理不尽から解放され、もう孤児ではなくなった今も彼の行動原理は変わらない、変えられない。
自分達の身は、自分が守るしかないのだから…。

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