北海道の『最後の桃源郷』霜星に住む少女。現代社会に裏社会、戦場と現代のどの場所にも似つかわしく無い不可思議な雰囲気を纏う。
「当方」などの特徴的な人称を用い、話し方もどこかズレた奇人。
それで居て常識はあり、道徳倫理も持ち合わせている。簡潔に言えば「変な子」。

顔面を除いて全身に火傷があり、左眼は失明している。髪はウィッグ。
実際は右眼も失明していたのだが、義母の眼を移植された。視界は良好との事。

他人に干渉する事は無いが、関わった相手には相応に「対応」する。
義母である“導穏の焔(ヘスティア)”は「見えているものが違うのでしょう」と語っている。
因みに当初は義母から「腫物を扱うような接し方をされるのではないか？」と想定されたが、そもそも霜星が異常な土地であり周囲も大体変な奴らなのでそんな事は無かった。

霜星内の高校に通いながら【礼装開発工房：スリーセブン】の特別顧問として不思議アイテムの運用テストに携わっている。
なお彼女が頼られる時は大抵阿保な目的で作られた装備の調整の時。

改変可能性においては、保護の数ヶ月後に義母が死亡した為伯母に当たる“真我一閃(リーベラ)”の庇護下に入っている。
また、縁あってガールズバンド【Helix】のベースとしても活動することとなった。

他人を色で識別する癖を持つ。その内容は“希跡(ホープ)”曰く、
『一つ目は相手の『社会影響の在り様』。二つ目は相手の『魂の色』……まぁ、オーラと言ったところ』との事。

異名(コードネーム)である「月雫」は、彼女が最初に語った名前である。
本名として登録されている「調(しらべ)」と異名の読みである「アルモニ」は、義母が与えた名前。

戦闘能力の主はソラリスシンドロームに類する薬品生成による薬物投射及び攻撃支援。エンハイはオマケ程度。
レネゲイド能力に依らない『計画立案』が非常に優秀であり、そちらの方で徴用される事の方が多い。

詳細無し。

“希跡(ホープ)”篠宮 怜：身元保証人。白にして錫。
“不壊泡沫(ニュートラル)”黒禾 凪：大家。灰……否、白にして無。

“踏破の獣”：雇い主。純然たる灰。
“試練の運航者(サンジェルマン)”：運転手。白にして墨。
“生存疾駆(サバイバー)”稲波 仙二：良くしてくれる青年。白にして松葉。

“導穏の焔(ヘスティア)”：義母。調を拾った不思議な人。純然たる白。
“真我■■(リーベラ)”：義理の叔母。白にして桜。

三年前、霜星・夜法林の神社にて保護された少女。
全身大火傷・内臓の大半が機能不全という瀕死の状態で発見され、治療のためにレネゲイドに感染しオーヴァードになった。
施術を担当した“死地に伸ばす手(ウェスタ)”からは、「レネゲイドウイルスがあってもギリギリだった」と言われている。

それ以前の過去は不明であり、本人も朧気にしか記憶しておらず一部の「危険人物」についての所管のみ。

現在は義理の叔母に当たる“真我一閃(リーベラ)”の元で暮らしている。
同居人たちの生活力が絶妙に噛み合わない事が悩みだそう。