容姿・経歴・その他メモ

「ん、君が新しい『同類』かい？　ま、君が何を『失くした』か、深くは詮索しないさ――ようこそ、こちら側に」
「そうそう、思い出の写真とか、森とか自然が映ってる風景とかの写真が僕が好みなんだよね。緑色のインクが、また良い風味を出してくれるんだ」
「ねぇ、君は海外旅行とか行った口かい？　学生の修学旅行は？　君は――どんな『色』を見た？」
「――今の僕の『眼』は、ここにある」
「『我が瞳をこの手の中に』」（変身時の台詞）

鍛代市支部に新設される、B.I.N.D.S部隊《ロストバッズ》隊の新隊長。特徴は後ろに伸びたポニーテールと、常に閉じられた糸目。盲目のオーヴァードだが、バロールのEE《偏差把握》を簡易展開することで周りの光景を《線》で把握して生活している。

ブリードはバロール×ウロボロスのクロスであり、能力は距離の関係なしの『撮影』。『撮影』された物は重力によって作り出された正方形の空間に『固定』され、さらに凍結もしくは熱爆発を起こすことで攻撃する。この『撮影』はバロールの能力であり、それ以外は全てウロボロスによる他シンドロームの再現である。

性格面は穏やかで人付き合いが良い所が目立つ。写真が趣味だった過去もあって一人で何かをこなす、ということに慣れているが、エージェント・隊長としての働きはイリーガルの特訓時代に学んでいる。が、自身の『飢餓』以外のことに対して欲求があまりなく、この隊長という立場も『バイサズとして生きるのに安定している・合法的にオーヴァードを喰える』という打算的な面もある。


欠落：喪失
・喪失は『眼』及び『色』。盲目であり物理的に眼球が存在しないため（普段は魔眼を眼球の様に格納している）、二度と色彩というものを認識することができない。よって、ただの線でしか世界を認識することができず、もう自分では『美しい景色』を見ることができないことに喪失感を覚えている。
・代替食　写真。モノクロはダメで、カラー写真を好むためどちらかといえば『色』を主食としている。自然物が映し出されている写真が好物であり、他にも『再度が高い』『想いがこもっている（大切にされている）』『主観のクオリティが高い』写真が風味がいいと好んでいる。

変身特徴：増減
・変身　腕輪による変身。変身手順は『腕輪起動→右手の平に魔眼が浮かび、それを握りつぶす→散った黒色が両腕に纏わりつき、手のひらを開くとぎょろりと『魔眼』が開く』という手順。自然変身は『胸に手を当て、叫びながら心臓の箇所から魔眼を取り出す』ことからスタートするが、『自分から眼を取り出す』という喪失感を覚えるため、普段から腕輪の変身を用いている。
・咆哮　グシャリ、という魔眼を握り潰す音。自然変身は自ら咆哮の様に叫ぶが、より響くのはこの音である。
・変身態　腕全体が影に覆われ、手のひらに瞳型の『魔眼』が増える。能力の『撮影』の狙い付けに使われ、また魔眼から『口』が開き獲物を吸い込むようにしてオーヴァードを喰らう。喰らう対象は『相手の記憶の綺麗な光景』であり、その『色付きの光景』を見るたびにかつての自分を思い出している。

CNは眼球蒐集《カラーパレット》。CNを呼ばれるたびに『自らは色を求める獣だ』と自ら意識するために『眼球』と単語をつけ、かつ『食べた人達の光景を使って、いつか脳内に自分にしか見えない景色を想像しよう』という思いから呼び名を『カラーパレット』としている。
初期飢餓係数：0

履歴

元はUGNイリーガル。大学生の時に覚醒し、写真家していたこともあって空間把握に長けておりそこまで訓練もなくイリーガルとして動いていた。
が、そこに暗雲が立ち込めるのは、ウロボロスオーヴァードによって『眼』を失った時。レネゲイドを丸ごと喰われ、眼球がリザレクトできず盲目に。RCを得意としていたため、エージェントに近しい訓練を受けることでバロールの魔眼によって《偏差把握》、何か文章などは《まだらの紐》を使うことによって不自由なく過ごせるようになりはしたものの、色は認識できないため写真家としての道は完全に閉ざされた。
――そして。自分が撮った写真を見たエージェントが『君はこんな風景を見ていたんだな』というセリフに、『じゃあ君の風景を見せてくれ』と、心の奥底の意識が浮かび上がった瞬間にバイサズ化。目の前のエージェントをあわや喰いかけた事件を起こして、バイサズオーヴァードとして認識されることになった。
そこからはB.I.N.D.Sに所属し、人を襲うことを止めることを最優先とするバイサズ任務において『固定』する能力が買われ昇進。そして――新設部隊の隊長を任されることとなる。

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