容姿・経歴・その他メモ

◆めも
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オーヴァード二世。
両親はそれぞれ卓越した破壊力を持つピュアサラマンダー、癒しの力を持つピュアソラリス。
父は当時UGN支部長、母もUGNエージェントを務めており、
周囲から力の発現をひそかに期待されていた。

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幼少期のなかに、記憶がおぼろげな1日がある。
たぶんその日。覚醒したのだと思う。
自分にとって覚醒は、その程度のイベントだったのだ。

だって、父のような力強い炎を、母のような優しい香りを、どうしても発することができなかったのだから。

「力は人それぞれだ。お前はお前なんだから、気にしなくていいんだよ」
「そうよ。さぁ、そんなに泣かないで…良い子ね」

逆に、両親と同じものを持っていないと知られたときの言葉は、今でもよく覚えている。
期待に応えられなければ、努力するしかない。そう思ったことも。

幸か不幸か、レネゲイドコントロールの適正は高かった。
親と同じく、UGNに入り。ただただがむしゃらに任務へ赴く。
気が付けば、父と同じ椅子に、自分も座っていた。
……
…
そんな折だ。“エレウシスの秘儀”を知ったのは。
人々を強制的に覚醒させる、穢れた遺産。
MM地区でこれ以上、被害を広げるわけにはいかない。霧谷日本支部長の連絡に二つ返事で応える。
通信を切った後、不意に後ろから声が聞こえた気がした。

「覚醒を促す遺産ねェ」
「君はサァ。エレウシスで"やりなおしたい"んジゃないノ」

"あの日"からずっと聞こえる『声なき声』。
振り払うように通信室の扉を閉めた。
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