容姿・経歴・その他メモ

遥かな昔、名もなき錬金術師の男が作り上げた自動人形。
原初にして完全なる人間《アダムカドモン》を目指した先に生まれた女性型自動人形《エヴァカドモン》。
その身体は朽ちることなく、その美貌は衰えることもない。
特筆すべきは、魂を持つことである。
錬金術師が人形の核としたのは奇妙な金属出できた謎の数字版だ。
内部の歯車が駆動し、3本の針がそれぞれ異なるリズムで音を奏でて動きだす。
男は知る由もなかった、それは当時存在するはずもなかった懐中時計であった。
時を超えて現れたその時計は邪なる神の贈り物、埋め込まれた人形は魂を持ち、ひとりでに動き出し、怪しげな術を操るようになった。
男は大いに喜んだ、『朽ちず老いず、私以上の錬金術も、時を操る摩訶不思議な魔術も扱える。ただの人にはありえない力だ！キミは完璧だ、その力で｜人間《ワタシ》と共に世界を変えよう！』
人形は静かに頷いた、『肯定、貴方様がそう仰るのであれば、私はそう在るよう努めます。｜人でないもの《エヴァ・カドモン》として、終わりの時まで｜貴方様《人間》と共に』
そうして人形は存在意義を得た。
男が死んだ後も、人形は在り続けた。
人を超えたものとして、力あるもののの責務として、かつての主と同じ人間たちと共に、人形は今日も有り続ける。

千年以上の時を経て、現在は研究対象としてUGNに協力しつつ、錬金術の知識とオーヴァードとしての能力を活かしてラプラス・バイオニクス社の外来研究員として現代社会に身を置いている。
普段着はメイド服である。
主が死んでから世界各国を渡り歩いてきたエヴァは19世紀頃に渡英した際にその存在を知り、主に仕え奉仕する存在ということから自身との類似性を見出し、近年日本にやってきたときにも同じ姿をした女性が(一部地域に)多くいたことから、誰かのために尽くす女性の制服と認識し、その結果こうなったのだ。
なにもおかしな所はない。
普通にアフタヌーンティーだって用意できる。
ラプラスの研究員たちのQOLは爆上がりしているのだ。

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