容姿・経歴・その他メモ

六道鉄が生まれたのは、その命を金に換えるためだった。
貧困に苛まれていた鉄の両親は、鉄が生まれて顔も見ることなく鉄をUGNに受け渡した。鉄が物心着いた頃、最も古い記憶は実験用ベッドでいくつもの薬剤を投与されるものだった。

鉄にとって自分の身体は、自分のものではなかった。執着もなかった。快楽も苦痛もまるで他人事のように通り過ぎる日々。
その中で死すらも訪れた。しかしそれも通り過ぎて行った。鉄は度重なる実験によって、不死の身体になっていた。

そんな無為の日々の中で、鉄はこの実験施設を襲撃したヨハンに出会う。鮮烈な彼の破壊に、鉄は魅了された。
彼に拾われ、一度だけ甘い物を奢って貰った。彼に奢られたスイーツは、鉄に初めての感情…幸福感を与えた。

不死の身体も、いつか終わりが来る。ならばそれまで、鉄はあの甘い物好きなヒーローを追いたい。
UGNの実験から逃れた鉄は、UGNの組織に加入した。ここで働いていればまた、彼がやってくるかもしれない。
あの美しい破壊をまた、見ることが出来るかも知れない。最も間近で、今の仲間達を焼き尽くしてくれるかもしれない。
そしてそれまで自らは彼のようなヒーローとして、人助けをしていくんだ。

歪んだ破滅衝動と加虐衝動をその身に潜め、鉄は不死のヒーローゾンビマンとして活動を続けている。

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