“浄罪の氷弾”春日野 あずさ
プレイヤー:猫型対人魚雷
「別に、やること、変わらない。必要って、言うなら、やるだけ。」
- 年齢
- 15よりは上
- 性別
- 女
- 星座
- 早生まれ?
- 身長
- 小柄な方
- 体重
- 見た目より重い
- 血液型
- O型
- ワークス
- レネゲイドビーイングC
- カヴァー
- UGNチルドレン
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- バロール
- サラマンダー
- HP最大値
- 28
- 常備化ポイント
- 6
- 財産ポイント
- 0
- 行動値
- 6
- 戦闘移動
- 11
- 全力移動
- 22
経験点
- 消費
- +23
- 未使用
- 19
ライフパス
| 出自 | 物心ついた時には、親に殴られていた。弟もいたが、弟をかばうと自分が痛い目を見ていた。だから弟を殴った。 | |
|---|---|---|
| 疎まれた子 | ||
| 経験 | FHチルドレンとして、一流の狙撃手で通っていた。当時扱っていた武器を失ってしまったうえに強化措置を受けられなくなり弱体化しているが、今でもそれなりには腕は立つ。 | |
| 敵性組織 | ||
| 邂逅 | 春日恭二。私を拾い上げ、FHチルドレンとした男。当時から思っていたが、敵方に回してより実感した。恐ろしく、そして尊敬すべき、一流の「ファルスハーツ」だ。 | |
| 腐れ縁 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | 自我を持たない、レネゲイド生命体のなりそこないを、無理矢理に埋め込まれた。地獄の苦痛だったが、何とか馴染んだ。 |
| 感染 | 14 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | 何もかも足りない。なんだっていい、私の中に取り入れて血肉にしたい。 |
| 飢餓 | 14 | |
| その他の修正 | 5 | ヒューマンズネイバー(+5) |
| 侵蝕率基本値 | 33 | |
能力値
| 肉体 | 2 | 感覚 | 1 | 精神 | 4 | 社会 | 2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 0+2 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 2+1 | シンドローム | 1+1 |
| ワークス | ワークス | ワークス | 1 | ワークス | |||
| 成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 射撃 | 4 | RC | 1 | 交渉 | 1 | |
| 回避 | 知覚 | 1 | 意志 | 1 | 調達 | 1 | |
| 情報:UGN | 1 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 元上司 | 春日 恭二(カスガ キョウジ) | 尊敬 | / | 敵愾心 | 彼のことは今でも尊敬している。だが、立場が変わったからには超えねばならない。例え今の私が、往時から見る影もないほど弱っていたとしても。 | ||
| 上司 | 花梓 薫(ハナアズサ カオル) | 忠誠 | / | 隔意 | 今も昔も上司であり、素晴らしい指揮官であると尊敬もしている。だが、私とはまるで異なる人種であると、わかりあえることはないだろうと、感じてもいる。 | ||
| 武器を奪った人 | 強羅 瑠璃(ゴウラ ルリ) | 尽力 | / | 不快感 | 私の武器返せ。 | ||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| ヒューマンズネイバー | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 0 | RB | |
| 衝動判定のダイスを+Lv個、初期侵蝕率+5。侵蝕率でレベルアップしない。 | |||||||||
| オリジン:プラント | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | RB | |
| シーン中、【感覚】で行う判定の達成値+[Lv×2]。 | |||||||||
| コンセントレイト:サラマンダー | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| 組み合わせた判定のクリティカル値-Lv(下限値7)。 | |||||||||
| 瞬速の刃 | 3 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 3 | ― | |
| 組み合わせた判定のダイスを+[Lv+1]個。 | |||||||||
| 炎の刃 | 5 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
| 組み合わせた攻撃の威力を+[Lv×2]。 | |||||||||
| 氷神の悲しみ | 3 | メジャーアクション リアクション | 【感覚】 | 対決 | ― | ― | 3 | ― | |
| 組み合わせた判定のダイスを+[Lv+1]個するが、HPを3点失う(R2時点の記述)。 | |||||||||
| フレイムリング | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| 武器を作成。性能は武器欄参照。 | |||||||||
| 偏差把握 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | シーン(選択) | 視界 | 0 | ― | |
| 自分の周りに何があってどう動くかを把握できる。隠れている者を見つける場合は〈知覚〉で判定(R2時点の記述)。 | |||||||||
| ディメンジョンゲート | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 効果参照 | 至近 | 3 | ― | |
| 自分が知っている場所へのゲートを作り出す。このゲートは固定しておき他のキャラクターに利用させることも可能。緊迫した状態では使用できない。GMはこのエフェクトの使用を禁止できる。 | |||||||||
コンボ
劣化・凍れる飛刃
- 組み合わせ
- オリジン:プラント&フレイムリング後、氷神の悲しみ+瞬速の刃+炎の刃+コンセントレイト:サラマンダー
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 武器
- 侵蝕値
- 10
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 1+4+4
- 8
- 4
- 17
- 100%~129%
- 1+5+5
- 7
- 4+2
- 20
- 1+4+4
氷で作ったクロスボウ状の銃身から、これまた氷で作成した矢を発射する。これは重力の影響により音速を超えるほどの加速と数十キログラムの重さを同時に得ているうえ、あえて脆くされており着弾と同時に突き刺さりつつ砕けて周囲を破壊。さらに相手の体表に付着・体内に侵入し、体温を奪い凍結させる。
射撃の際には、指先と脳の温度は下げないままそれ以外の温度を極度に下げ、体温低下による硬直を意図的に発生させることでブレをなくしている。
なお、クロスボウ状なのは構えやすく狙いやすいからというだけで、造形は精密ではなく弦もただの飾り。発射原理は、斥力と空気圧である。
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 《フレイムリング》 | 射撃 | 〈射撃〉 | -2 | Lv+6 | - | 30m | 同名のエフェクトで作成する武器。 氷で作成したクロスボウのような銃身に、これまた氷で作成した矢を乗せて、クロスボウのように構えて射撃を行う。発射原理は斥力と温度差による気圧差であり、弦は使わない。 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| 情報収集チーム | 2 | コネ | 〈情報:〉 | 対応する判定の達成値+2。シナリオ3回使用可能。 (結果的に)彼女に命を救われた情報屋チーム。格安で情報収集を引き受けてくれる。 「FHのころからの、長い、付き合い。私の所属、関係ないって」 | |
| コネ:手配師 | 1 | コネ | 〈調達〉 | 対応する判定のダイス+3個。シナリオ1回使用可能。 FH時代に確保した裏取引ルート。あくまでブローカー気質であることにさえ気を付ければ有用。 「商売の関係を、友情とかと間違えるなって。言われた、から、守る」 | |
| サーチレーダー | 2 | その他 | 〈知覚〉判定+1。 「使えるなら、何でも使えって、春日恭二も、言ってた」 | ||
| 思い出の一品(フレーバー) | 0 | その他 | フレーバーアイテム(同名のアイテムとはデータ的に無関係) 「亡霊の御印」のちゃちなレプリカ。FHチルドレンとしての訓練中に、成績優秀者に配布されたもの。 「持ってたら、悪い? 褒められたの、嬉しかった」 | ||
| ウェポンケース | 1 | その他 | 武器・防具を1つ選択し、オートアクションで装備できるようにする。 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用|
| 10
| 124
| 0
| 0
| 134
| 19/153
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
基本事項
元FHチルドレン。当時は優秀な狙撃手として将来を嘱望されていたが、直属の上司にあたるセルリーダーがUGNに移動した際についていき、現在はUGNチルドレン扱いとなっている。
基本的には真面目で寡黙な性格で、表情も薄い。ただし素直すぎる・純粋すぎるところがあり、極めて言いくるめられやすいわりには相手の気持ちを読み取れず正論を言いがち。FHで教導を受けたため知識面に問題はないどころか年齢に比して十分すぎるほどだが社会経験に欠けているため、UGNの支援のもと現在はアルバイトをしている(ちなみに年齢はギリギリアウトだが、UGN公認の経歴詐称をされている)。
褒められるのが大好き。
なぜか異性の、子供用の下着が好きで、時々穿いている。恥ずかしい趣味だという自覚はある様子。
外見などについて
典型的なアジア系の肌に黒い瞳、桜のような色のやや癖のついた髪の毛。髪型はいわゆるツインテールで、結び目にはリボンをつけている。胸にも尻にも余計な脂肪がほとんどついていない体形。あまり感情が顔に出ない方だが、感情が薄いというわけではなく振舞いの方にはそれなりに出る。ただし、感情に流されて行動選択を誤ることは滅多にない。
オリジンを露わにした場合、肌の色や質感など「本人の」外見には変化がない。しかし心臓を中心に皮膚を突き破って木の枝が生え、それを四肢に纏わせるなど適宜使用する形となる。
声質は低め、抑揚が薄い静かな喋り方だが音質ははっきりしているため聞き取りにくさは薄い。
衣服の好みは年齢よりやや子供っぽく、派手な傾向がある。一方実用面にも理解があるため、普段は動きやすさや耐候性を重視した衣服をよく選ぶ。ただしそもそも自分の恰好を自分で選ぶのが苦手らしく、その時に合わせた制服を着ていることが一番多い。
下着は、基本的には地味な実用性(通気性や吸湿性など)のあるものを好む。先述した通り胸が膨らんでいないため、まだブラジャーをつけていない。下半身に関しては、それなりの頻度で異性の、それも明確に子供用のものを着用していることがある。
口調・言動・その他振舞いなどについて
基本的には、静かで端的、ややカタコト気味な口調。吃音がある・喋るのが苦手、というよりは「語彙を覚えきっておらず、思い出しながら喋っている」イメージに近い(そのため、助詞が抜け落ちることも多い)。とっさに思い出すのがやや苦手なだけで、語彙自体は年齢相応よりやや上。
基本的な一人称は「私」、二人称は相手の名前もしくはその場で規定されている役職名。
基本的に真面目で、指示されたことについて従順に従う。自分で考えるのはやや苦手であり、本人にもその自覚があるが、本人が思っているよりは融通が利き、「要するに自分には何が求められているのか」を理解できる・理解できなかったなら聞き返せる程度には自分で考えられる。また、必要なことであれば報告や自己主張も可能。
慣用句として知っている比喩や使い古された皮肉なら理解できるが、そうでない場合とっさに意味を取れなかったり真に受けてしまったりしがち。また彼女の方も、やや真面目過ぎる返答やどこかズレた返答をしてしまうことがある。
なお、任務や仕事であれば想定外の事態にも対応できるのだが、これは訓練の結果であり素の人格としては拘りが強く想定外が苦手な傾向がある。
アライメントで言うなら「中立・中庸」。基本的にイノセントな性質である。自分に与えられた役割を理解し、その役割を基準に判断する。現在はUGN所属なので、どちらかといえば一般的な社会的正義に従う傾向が強い。
同じオーヴァードへの同族意識はかなり強い。ただ、「何かあったときには躊躇なく殺してよい相手」とも認識しており、そこに迷いはない(FH時代でも、一般人なら「無駄には」殺さないタイプであった)。
「ただの」犯罪者であれば、とりあえず通報など然るべき対処をする。ただしそれが間に合わない場合の対応はやや苦手なようである。「殺してしまわない」形での制圧が苦手なのだが、一方で「殺してはいけない」ことも理解しているからだ。よって、他者を殺そうとしている場合のみ殺すが、そうでない場合は可能な限り静観することにしている。
その他、悪事に関する基準はそれなりに緩い方。ただし、「やむを得ない緊急手段」にこそ寛容だが、「純粋な悪意」に対する対応は極めて厳格である。そのため彼女自身も滅多なことでは犯罪行為はしない。
戦闘においては、一撃必殺の射撃で戦う。重力により加速し、質量も増大した投射物は物理的にも威力が高いが、オーヴァード相手にはそれでは足りない。そこで、それに冷気を帯びさせ着弾地点から凍結させることで威力を増大させている。また、彼女自身の肉体の温度も操作し、思考力や動作の精密性を落とさないまま体温低下による筋肉の硬直硬直を発生させることでブレをなくし、射撃精度を向上させている。なお冷えることに変わりはないため、肉体に負荷はかかってしまう。戦闘終了直後にトイレに駆け込むことはよくある光景である。
本来は遺産のクロスボウを使用していたが、現在はUGNの遺産管理局に一時没収されている。そのため現在の戦闘スタイルは(「一撃必殺の射撃」という一点を除き)彼女本来のものからズレている。さらにFHで定期的に受けていた薬物投与や施術などの強化措置を受けられなくなったことも合わさり、FH時代からは見る影もないほど弱体化してしまっている。だが、それでも平均的なエージェントよりはかなり高い資質を持っているようであり、訓練すれば全盛期の力を取り戻せると期待されている。
普段はUGNチルドレンとして標準的な訓練や養育を受けつつ、社会経験を積むためとしてアルバイトを行っている。座学・実戦ともにかなり好成績なようだが、本人としてはやはり納得がいっていないようである。またアルバイトの方は、勤務態度は真面目であり身体能力も思考力も十分にあるため大抵の職種に対応できるのだが、接客業だけは苦手な様子である。なお本来の年齢は中学生相当であり労働できないのだが、UGN公認の経歴詐称を行っている。
なお、アルバイトを行う理由として彼女がUGNに移った時期の間の悪さが挙げられる。中学は卒業間近な一方、高校はまだ始まっておらず、ちょうど隙間の期間だったのだ。元々中学相当のカリキュラムはほぼ完璧であり、高校相当のものも平均以上に修めていたためもあり、このような措置が取られた。一応、体験程度に学校に通ってはいるが、そこはUGNの教育施設でもあり彼女のようなあまり通っていない者もそれなりにいる。
ちなみに、金には困っていない。FH時代、「ターゲットを抹殺するごとに100万円をチームで山分け」という条件で依頼を請け負って(負わされて)いたのだが、この金を使える機会はほぼなかったためである。実質詐欺のような条件であるが、FH時代最後の上司であったセルリーダーは良心的であったためこの金をきちんと保管しており、UGN移行の際に渡されている(UGN側でも、個人の財産ではあるため接収していない)。現在の残りは5000万円ほど。生活にはUGNの給料及びバイト代を使っており、この貯金はいざという時に使用している。ただし、好意を示そうとして衝動的に相手に渡すこともある。
訓練・勉学・労働を除いた趣味としては、物を問わない収集癖が挙げられる。「似たようなものを揃えたい」願望が大きいらしく、アルバイト先のパンフレットをすべて持ってきては並べて悦に浸っている光景が良く見られる。しかも捨てることが苦手なことも相まって、彼女の部屋は極端に散らかりながらも(彼女自身にとって)意味のあるものだけは整然と並べられている、という異様な光景である。それ以外には、見た目相応のゲームや漫画などの娯楽もそれなりに好き。ジャンルは問わないがどちらかと言えば子供向けの王道が好きなようである。休日にはチルドレンの友人とつるんで遊ぶこともあるが、律義に五時には遊びを終える。遊びの内容も健全そのもので、ゲームやスポーツなどを楽しんでいる。
その他、男児用の下着も部屋に隠されている。大抵は通販で買うが、時々自分で買いに行く姿も目撃されている。
過去設定
かつて、とある家に産まれた娘。「春日家」の遠縁にあたる家であったが、オーヴァード関連の伝統は全く継がれておらず「春日家」についての知識もまるでなかった。彼女は、そこで虐待を受けて育つ。弟もおり、それなりに愛してもいたが、弟をかばえば自分の命が危ないため仕方なく自らも弟を殴った。
ある時、家族と買い物に(虐待は受けていたが、意外なことに放置はされずにいた)出かけた際、ワーディング現象に遭遇する。周囲の人々が何もできず倒れていく中、彼女と弟だけは意識を保っていた。そこに現れたのは、FHエージェントの春日恭二であった。そして彼は告げる。「お前のような、この中でも意識を保っていられるものを探していた」と。
一応は「勧誘」という形であったが、逆らうことなどできるはずもなかった。その発想もなかった。彼女はそのまま、FHに入ることとなる。名を尋ねられ答えた時、「私の遠縁にあたる家だ、存在だけは知っていたがまさかお前がそうだとは」と驚いていたことが印象に残っている。
春日恭二が彼女をFHに連れて行ったのは、実験台の確保のためであった。当時はオモカゲ島事件の数年前であり、レネゲイドビーイングは種族として確立されていなかったものの、レネゲイド生命体の存在自体は知られていた。ワーディングが効かず、オーヴァードになりうる資質が強いと判断された彼女に、レネゲイドビーイングの「なりそこない」――見た目は普通の植物の球根のようだが、生物的にうごめき続けている――が埋め込まれる。心臓に埋め込まれたそれは、彼女に三日三晩の地獄の苦痛を与えた末、全身に根を張り適応した。そして彼女は、オーヴァードとして覚醒していた。それを祝われたとき、泣いて喜んだことを覚えている。褒められた経験は、なかった。弟も別の実験を受けて適合したらしく、二人そろって訓練用のセルへと送り込まれることとなった。
客観的に見れば、地獄の日々であった。主観的に見れば、今までにないほど充実した日々であった。何をすればよいか課題を与えられ、信賞必罰で評価される。殴られるのは理由があるからで、殴りたいから殴るなどという理不尽は言われない。彼女にとっては、まさに天国であった。しかし、そこはFHチルドレンの養育施設。意図的に、彼女を紅一点にされていた。やがて年ごろとなりつつあった男たちに、彼女は狙われることとなる。時には服を奪われたので奪い返し、時には直接的に襲われたので返り討ちにした。「やり返してみろ」と焚きつけられたので、彼女自身も男を襲ってみたりもした。そんな日々の中、時には訓練についていけず、時には駆り出された実戦で、死ぬ者もいた。暴走したまま戻れなくなった者を自ら始末したこともあった。だが彼女は生き残り、FH最強の射撃手――「マスターバレット」の候補になれる、と太鼓判すら押される。
狙撃のテストで弟を射殺した(弟もわかっていたらしい。警戒し、回避や防御を試みていたが、及ばなかった)後、正式なFH構成員として“第九圏よりの死”のコードネームも与えられ、とあるセルに派遣される。その時、遺産のクロスボウを与えられた。「これはお前にしか使えない。『自分のもの』だと全力で主張しろ。そして、扱いこなせ」と告げられたうえで。その時彼女を連れたのは、彼女をスカウトした春日であった。自分がスカウトした実験体がここまで優秀な評価を受け、そしてそれを称賛されて、嬉しそうであった。彼女自身も、嬉しかった。
そのセルのリーダーは、確かに優秀な指揮官であった。彼女の実力を100%以上に引き出してくれた。だが、腹に一物を抱え、それを隠していたのだ。ある時構成員が集められ、唐突に告げられる。「私はUGNに行く。お前たちの中で、着いて来たいものだけ着いてこい。そうでないものは、別のセルに行け」と。当然周囲はざわめくが、彼女の中では結論は決まっていた。今まで通り、命令に従い上司についていくだけだ、と。命令に従わない者が多かったので殺そうとしたが、それはセルリーダー自身に止められた。その時、奇妙な安堵を覚えたことを覚えている。
その後、そのままUGNに受け入れられて現在に至る。遺産が没収されたことは「精神面が追い付いていない」と説明されたが、未だに納得はいっていない。それでも、現在の平穏な日々をそれなりに受け入れている。彼女の自覚としては「従うべき相手に従っているだけ」であり、特にFH所属だったことに罪悪感などもなく、当時の知り合いたちに抱いていた感情もほぼそのまま保持している――FH流の教育の成果としての「同胞でも殺すべきなら殺さねばならない」という価値観も込みであるが。
だがそれでも、同胞であれば基本的には協力関係であり、常に警戒し続けなくとも寝首は掻かれない、という環境には、奇妙な安堵感と満足感を覚えてはいるようだ。
そのほか変わったことと言えば、オモカゲ島事件後体内のレネゲイド生物が活性化したことくらいである。実験を受けた時と同じような苦痛にのたうち回ったのち、気が付くと知覚能力を強化できるようになっていた。その際には苦痛を伴うが、それでも我慢できる程度であるため彼女はこの変化を好意的に受け入れている。
なお、彼女のこの環境変化の煽りを受けたのが春日恭二である。顔に泥を塗られた形であるため、「今度会ったら容赦しない」という程度には怒りを向けられている。彼女自身は、今でも尊敬しつつも敵対したからには超えねばならないと考えているようである。
食に関する好み・傾向
好きなものはカロリーの多いもの。食べられるときに食べておくように躾けられているため、かなり大食い。一方粗食にも耐え文句を言わない他、マナーを守ることもできる。これも訓練の成果である。
嫌いなものは特にない。強いて言うなら明らかに傷んでいるものだが、これも食中毒によるリスクより餓死のリスクの方が大きそうなら躊躇なく口にする。
性関係について
基本的には異性愛者であり、性自認も女性。異性と交わることにあまり興味はなく、むしろ異性の衣服を身に着けることに興奮を覚える。さらに言えば、かなり年下、一般的に「子供」と言って間違いない年代のものが好みである。それが一般的に「変態」である自覚はあるようで、基本的に隠そうとする。さらに言えば「やってはいけないこと」に興奮を覚える性もある(とはいえ他人を巻き込むことは好まず自己完結させようとする)ようで、ややマゾヒスト傾向がある。
なお、FH時代の訓練のせいで歪んだのか、幼少期の環境で歪んだのか、最初からこうだったのかは、もはや当人もわからないらしい。
衝動について
彼女の衝動は「飢餓」である。収集癖があるのは、この衝動を埋めるために無意識に身に着けた趣味である。その他承認欲求が強いが、これについては彼女自身の気質でもありどこからが衝動なのかは不明瞭となっている。
もともと所持していた遺産について
「必中の弓」と定義される遺産兵器(似たものがいくつかあり、統一された名がつけられている遺産は多い)。彼女のものは、シンプルな黒塗りのクロスボウ状であった。なお、与えられただけであるため彼女自身も出自を知らない。性能としては、ごく一般的な「必中の弓」の域を出るものではない。
彼女にとってこの武器は「初めて与えられた『自分だけのもの』『自分のものだと主張することを許されたもの』」であるため、かなりの執着を抱いていた。そのため、UGNへの移行の際(出自などの)調査のために一時的に接収したところ衝動を暴走させてしまう。暴走自体はほどなくして収まったが、この一件より「この遺産を扱うには精神面が未熟である」と判断された(遺産自体の精神的影響の可能性も排除しきれなかった)ため、一時的に没収されることとなる。その後、遺産自体には大した精神的影響がないことが判明したものの、当の本人が未だに激しい執着を抱いており返却には時期尚早とされている。
なお、調査はされたが未だに出自が判明していない。そのため、実は遺産ではなくFHにより作成された遺産のコピー品であるという説も出ている。
台詞集
挨拶:「私の名前は、『春日野 あずさ』。UGNチルドレンで、射撃が得意。こう見えて、自信はある、から、色々、命令して。よろしくお願いします。」
好感度・弱:「喋るのが嫌いとか、どもっちゃうとかじゃ、ない、けど、咄嗟に出てこない。聞くのと読むの、できるから、安心して」
好感度・中:「自分で考えるの、苦手。だから、何、すればいいか、言ってほしい、な」
好感度・強:「いっぱい褒めてくれて、嬉しい。これからも、頑張る、ね」
プライベート:「別に、犯罪してない。けど、見なかった、ことに、して。恥ずかしい……」
ビジネス:「任務、一通り完了。失敗してた、人は……そうだった、聞いてよかった。殺すこと、ないんだっけ」
会話1:「正直、訓練、レベル低い、かも。でも、今の私だと、ちょうどいい。情けない……」
会話2:「ゲーム、とか、漫画とか、好きだよ。雑誌も、読んでる」
会話3(褒められた時):「ありがとう。……すごく、嬉しい。もっと褒めて」
戦闘1:「指示通り、戦うだけ」
戦闘2:「誤射は、しない。後ろ、気にしなくて、いい」
戦闘3(暴走)「当てなきゃ、当てなきゃ、当てないと、私、いる意味、ない、当てなきゃ」
ダメージ:「気にしないで。まだ、問題ない」
セッション履歴
| No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
|---|---|---|---|---|---|
| フルスクラッチ作成 | 4 | ||||
| 1 | 2022/05/20 | 社会人クランブルデイズ | 19 | ぱにき | 豆腐わさび猫氷【足枷】ぱにき |