連続放火殺人犯の父親を持つ、画家志望の青年だった。
誰にも評価されず、鬱屈した日々を送っていた折、絵描き仲間の一人が起こした焼身自殺に巻き込まれた上に放火犯と間違えられる。
以降、過去に父の犯した罪と友人の罪を重ね、そこに「破壊の美」を見出すと同時に覚醒。
以降は、FHに加入し爆破放火を行うエージェント“極蝶”として活動していた。
しかし、自身の行いとやりたいことの乖離に苦しむことになり、ひょんなことから知り合ったとある一人の神父と対談を果たしたことで改心(曰く、「自分の人生も他人の人生も薪にくべて燃やす様な生き方って、苦しくないか？」と諭された)。
以降は犯罪から足を洗い、FHからも足抜けした彼は何故かUGNからスカウトを受け、厳重な監視の下UGNのエージェントとして活動。
現在はUGN内では異例の下FHで犯罪者の支部長という位置に落ち着いている。
自分の様な化物は日の当たる世界で暮らせないと、普段はホームレスとして暮らしており、彼のダンボールハウスが支部として機能している(見た目はダンボールハウスなのに、中身はUGN脅威の技術で支部としての機能を充実させている)。

穏やかな性格であり、とても犯罪を犯す様な人間には見えない。
彼の本質は穏やかな心優しい青年なのだが、追い詰められたり過剰に責め立てられるなどの過度なストレスを受けると犯罪者としての性格が表面に押し出される。ストレスが過剰な時は、常に誰かに嘲笑われてるかの様な幻聴が聞こえるせいか、誰彼に対しても攻撃的になり、その上承認欲求が大きくなる。時間が経つか、誰かに謝罪を貰うことをトリガーとして鎮静化するが、発狂していた自分を顧みて後悔と罪悪感で一杯になって暫く動けなくなる。

炎を操る能力に目覚めるが、彼の炎は脆弱であり、精々がチャッカマン程度の炎しか出せない。
しかし、もう一つのシンドロームであるソラリスの影響で体の体液から可燃性の高い物質を生成できる様になり、これと組み合わせることで建築物一つ丸ごと燃やせるレベルの爆発と炎上を発生させることができる。
能力発動中は背中から蝶の羽の輪郭を模した炎が上がり、これが彼のコードネームと、伝説の放火魔“極蝶”の由来となっている。