眩い光と共に落ちる隕石は、自分の暮らす町のはずれに落ちた。
予感に突き動かされ向かったそこには、幾度となくお世話になったゼノスのリーダー、都築京香と、彼女を一回り大人びさせたような見た目の少女がいた。
その少女は鎖を操り、仮にもUGNイリーガルとして数々の事件に立ち向かってきた薙吹を、いとも簡単に追い詰め致命傷を負わせた。
命尽きかける薙吹に都築京香は問う。生きたいですか？と。薙吹は肯定する。
裏側を含めて愛したこの世界を守り、歩むために。
薙吹を再び立ち上がらせたのは、新たなシンドロームの力。鎖の少女の未知のレネゲイド、グレイプニルシンドロームに立ち向かうため都築京香が作り上げたミストルティンシンドロームだった。

〇しおんちゃんくん
溺愛、マブダチ。
見た目や言動、レネゲイドビーイングとしての性質やら含めて、
何故かものすごく気に入ってしまいかれこれ1年ウザ絡みしている。塩対応なのがまた良い。
基本ステージの時系列で覚醒→ゼノスとも協力→
しおんと縁が出来て、一緒に事件に立ち向かうようになる
という経緯なので、薙吹はゼノスとだいぶ友好的。

〇流支部長
覚醒の際にお世話になった。
実は独自の宗教観に興味津々。
神として信仰しているわけではないが、
宗教や彼自身の立ち居振る舞いなどから来る
カリスマ性の力をロジカルに解釈、
肯定している節がある。
「成程、この教義は科学で説明が難しい現象に
直面してしまったオーヴァードにとってある種の
行動規範になるのか！」
みたいなことを口に出して、微妙な顔をされる。
彼個人の素には…流石に薄々気づいてはいる。でも今は敢えて触れてなさそう。

〇朔夜さん
気さくに話せる大人の知人。
社会生活のこともオーヴァードのことでも頼れる相手。
ブラック勤めに対しては、自分はアレにはなりたくないけど、何故か朔夜さんは楽しそうだから良いのだろうと思うことにしている。過労死して欲しくは無い。
2話の暁朔夜を休ませよう作戦で顔を合わせた
妹・のぞみさんがだいぶ気さくな人だったことも
あり、プライベートにも薙吹が食い込み始めた。

〇都築さん
複雑な憧れを持つ人。
ファーストコンタクトは知的好奇心に近かった。
それが次第に謎めいた雰囲気や、たまに見せる
いたずらっ子のような表情に惹かれていった。
そしてアドヴェントス事件で命を救われ、命運を託し合ったことでその気持ちが強まり、薙吹自身も自覚。
ただし都築が見た目通りの存在ではないこと、
大きな力と相応の責任を持っていること等々は理解しているわけで。自分が都築から、
一般的な人間同士のような関心を
向けられているとも思っていなかった。
そもそもこちらの憧れも吊り橋効果や
生物的な反応で一過性の物かもしれないし、
今のこの不思議な距離感とは別の形を求めているかと
言われるとそういうわけでもないのでこの感情に
名前をつける必要もないのではなかろうか云々
かんぬん。五重薙吹、心理学部1年生。
内省的で小賢しい人間であった。
だから。一緒に星を見て、レネゲイドとは関係の無い
とりとめのない話をして…その最後にくれた
「友として力を貸す」という彼女の言葉は、薙吹にとって最高の報酬であり、1つの答えだった。