容姿・経歴・その他メモ

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数年前、簗木家の倉の奥から古文書と共にひと振りの刀が発見された。

その者、遥か遠きカルコサの地より来たり、風を纏いてその黄衣を靡かせ、その隙間からひとたび深淵を覗かせる。
その者、懐よりひと振りの刀を取り出し、ひとたび振るえば嵐が如く風が吹き、もうひとたび振るえば家屋も木々も薙ぎ倒された。
その者、刀を鞘に戻し我が眼前にて静止。
その刀、我が簗木一族の代々の家宝として賜り、繁栄へと導くもの。
その者、いつの間にか姿を隠される。
我等、かの者を黄衣の王と仮称し、畏怖し、崇拝せんとする。

その刀は常に風を帯びており、刀身は経年劣化か鞘から抜き出せず神棚に納められている。

風神より刀を賜った一族、簗木家5代目当主の息子、弥七はかつて備前長船派の刀匠を勤めた一族の末裔である。
現在は刀剣ブームの流行りもあり、先代の叔父兄弟が経営している私立博物館の警備員として働き、別の叔父兄弟が師範を勤める道場で刀の稽古も受けている。

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