もう随分昔だったかな。
電気なんてなかったころだってあったからね。
揺れる灯籠から炎が燃え盛って……逃げ惑う姿を見たのが最後かな。
そりゃもう私も色々やられたものだよ。
人権なんて言葉もなかったからね……って言ってもその頃はまだ年相応に「こども」だったもの。
きちんと、自分で選べる頃にはすべてが手遅れだったものね。

・・・

「随分とセンチメンタルじゃないか。変なものでも食べたかい？」
「失礼するね。私はいつだって儚げだろう？」
「君の冗談は僕にも上級者向けだと思うよ」
「うちの子たちは真面目に聞いてくれるのにキミときたら」

「それは兎も角、しばらく支部を空けるんだって？」
「そうなのだよ。ちょっと世界中をめぐる予定さ」
「……長くなりそう？」
「何だい？珍しく心配でもしてくれるのかい？霰が降るんじゃないかい？
　大丈夫さ、支部の事はうちの子たちが何とかしてくれる。
　彼にも留守を頼んでおいたからね、心配いらないよ」
「それもだけれど、僕としては君も心配の対象だよ」
「本当に霰が降るんじゃないかい？」
「君は僕よりよっぽど長生きかも知れないけれど。
　それでも僕から見ればうちの子と同じくらい……いや、それ以上にか弱い子だよ」
「……それは、どうも」
「だからね、お土産、期待しているから」
「うむ。期待してておいで、かわいい子」


（ある支部長室での会話）

不死の身体を持つとして、色んな迫害やら処刑やら実験やら受けた結果、
本当に年も取らなくて死ねなくなっちゃった。
都築京香に負けないくらい長生きしちゃった。
人体実験なんかも散々受けて、最後には全部燃やして逃げ回り、
色んな所を彷徨って現代になって、UGNに保護されちゃった。終わり。

　1渕上西人 〇P:庇護/N:憐憫 固定①
　2鳥永鶫 〇P:信頼/N:不安 固定②
　3遺産群 〇P:尽力/N:驚異 シナリオロイス
　4ジュン ○P:信頼/N:不安
　5グレイス P:好奇心/N:憐憫○
S6ﾚｶﾞｼｰｷﾗｰｽﾞ P:好奇心/N:脅威