容姿・経歴・その他メモ

◆経歴
ナイジェリアで生まれたゴリラのRB。
ゴリラの赤子の姿でメスのゴリラに拾われ、仲間に大切に見守られゴリラとして育てられた。
自身がRBであることも、人間の姿になれることも理解していたが、ゴリラとしての生活に満足しており、一生をゴリラとして終えるのもよいと考えていた。

しかしある時、自身の属する集団がヨーロッパの動物商に野生の西ローランドゴリラの群れとして狙われる。
今まで育ててくれた恩義から、なんとか彼らを逃がすため、彼女は自分が囮になることを選択した。仲間たちの身代わりとして動物商に捕獲された彼女は、違法に捕獲されたゴリラであることを隠されたまま、日本の動物商に売り渡され、動物園と輸送されることとなる。
しかしその途中、彼女が西ローランドゴリラではなく、その亜種かつ希少種であるクロスリバーゴリラであることが判明。
彼女を育てたゴリラの群れこそが、絶滅危惧のクロスリバーゴリラであり、それに育てられた彼女は同種のゴリラへと変化していたのだ。
動物商たちは騒然とし、事情を調査するため、まずはゴリラの詳しい検査を行うべく、檻の中を覗き込むが、果たしてそこにいたのは、その艶やかな髪色以外は頑強なゴリラと似ても似つかぬ、人間の美女であった。
極度のストレスに晒された彼女は、その反動からヒューマンズネイバーを発動し、その姿を見られてしまったのだ。

捕獲されたゴリラ改めレネゲイドビーイングは、その身柄をUGNへと引き渡され、その後の処遇を検討されることとなった。


◆明弓との出会い
UGNにおいて、レネゲイドビーイングとして保護されることとなった彼女は、その種族の学名から、ディエリと名付けられた。
ある日、右も左もわからないディエリの元に、一人の男性が現れる。夜命明弓と名乗ったその男性は、UGNエージェントであり、もとは動物園で働く飼育員だったと言う。
そんな彼は、ディエリが本来輸送されるはずだった動物園で、ディエリの担当をする予定だったという理由で、彼女の面倒を見ることを進んで引き受けた。

人間の生活の基本、常識、読み書き、ディエリは様々なことを明弓から学んだ。今までずっとゴリラたちに囲まれ、人間の生活など何もわからなかった彼女に明弓は根気よく教え、ディエリもまた、ノイマンシンドロームであったその性質からあっという間にそれらすべてを覚えていった。
次第にディエリはUGN施設内を自由に歩くことを許され、明弓以外の人間とも交流を重ねた。
料理、掃除、経済、音楽、手芸……様々な人間がそれぞれ得意とするものをディエリに教え、彼女が覚えたての手芸で作ったバナナ型のピアスは、明弓にプレゼントされた。

明弓以外の人間との交流が増えてもなお、ディエリは明弓の後をついて回った。
周囲は親鳥のあとをついていくひな鳥を見る目で温かく見守っていたが、ディエリは理解していた。
そばにいるとほっとする、離れがたく思うこの気持ちが、慕情……人間の言う恋のようなものだということを。


しかし、明弓はとある日の任務にて、命を落としてしまった。


◆夢
突然放り出されてしまったひとりきりの世界。
厳密には、彼女を案じる沢山の人間がいる。それでも。
全てを教えてくれた人はもういない。
毎夜、夢を見る。
もう会えないその人と会える夢を見る時間を、ディエリは日々、心待ちに過ごしている。

◆戦闘スタイル
ゴリラに獣化して拳で戦う。
基本的には全身の獣化ではなく、腕回りのみがゴリラの姿になる。

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