十ヶ月ほど前に作られた人工レネゲイドビーイング。容姿としては見目の麗しい18才程度の少女であるが中身は戦闘用に作成、チューニングされており戦闘力は非常に高い。

　人口レネゲイドビーイングの中でも、もともと人間系として作られているため、燃料としての効率はあまり良くない。しかしその他の性能面において非常に高く、身体能力のみならず情報処理など戦闘においての事柄は高水準に仕上がっている。なお高水準に仕上がっているのは戦闘面においてのみの話であり、戦闘以外ではかなり抜けておりすっとぼけ。いわゆる天然ボケのドジ。作られた直後神城弦一郎に秘書業務を一時任せられていたが、データは消す、書類はなくす、コーヒーを淹れさせれば転んで神城弦一郎の頭にぶっかける、終いにパソコンは本人曰く何もしていないのに爆発するのぼろっぼろだったため即刻解雇。その後は本来の用途に使用するためひたすら戦地へ送られている。

　平時はアホの優しい性格ではあるのだが戦闘状態又は｜機械仕掛けの神《デウス・エクス・マキナ》装着時には目標達成に関連する事柄以外を躊躇なく切り捨てられる冷血へと切り替えができる。のだが好物のイチゴのスイーツをぶら下げると元に戻るあたり基本アホ。

自身が人工レネゲイドビーイングであるということは分かっているしそこそこにコンプレックス。あまり言われたくない。人間じゃない作られたものであるなんてわかってるもん。それに伴い自身の感情という者にも懐疑的。人口レネゲイドビーイングはそういった感情面には手を入れられることはない(燃料としての効率が悪くなるため)のは知っているが、造られたモノである肉体に伴う感情は本当に作られた物じゃないのかな？とは考えることもある。ただし基本ノー天気なので踏み込まれない限りおくびにも出さない。

ユウ・ツヅキとは珍しくFHの起こした戦場で本当にたまたまあった。元々第六大陸のテロだと言われ鎮圧を命令されたためユウと戦闘していたがその後FHが原因と判明したため戦闘を即時停止し、ユウを任務達成に不必要と判断して無視してFHの方に向かったため割と本気で奏楽は、彼女の事を第六大陸の偉い人だけど戦闘中に話しかけてきたしいい人っぽい？程度の認識。

　神城弦一郎のことをオトウサンと呼び親愛の念を向けている。奏楽はそれが自分のどこから来た感情であるかは知らないしあまり考える様子もない。弦一郎もその呼び方は一々否定を入れているものの、彼女が日本に駐留している場合は良い甘味を取り寄せて一緒に食べるなどなんだかんだ甘い。そこにお互いどのような感情が行き来しているのかは、彼らのみぞ知る。
　弦一郎の関係で遥とも面識があるが、戦場に派遣され続けている奏楽を心配する程度の物。もしかしたらバディである悠羽とも顔を合わせたことも一度くらいはあるかもしれない。
　神城弦一郎の関係で中央評議会にかなりのコネ(孫かわいがり)がある。お菓子くれたり聞いたらいろいろ教えてくれるんだ！

　生きている期間の短さと常に違う戦場に送られ戦友を時々違うため知り合いというとこの程度。ただし天然ボケとノー天気からたいていの人とは打ち解けられる。一度仲良くなれば見捨てられない程度には優しい子。

　専用機《デウス・エクス・マキナ》【ジェミニス】は彼女のために作られた最新の専用機体である。【ジェミニス】が正式な機体名称で《デウス・エクス・マキナ》はシリーズ名。全身機械鎧のような見た目で戦闘時は体全体を覆う形になる。奏楽はこの機体のためのチューニングが施された素体であり、彼女以外が乗ると振り回されて中で肉袋になってしまうだろう。
　高侵食率時に人工知能「FARS」が侵食し始めると、機体が展開し【ジェミニオン】へと変形するのだ！