容姿・経歴・その他メモ

一人称/二人称

ランゼ/オマエ、呼び捨て（カタカナ）

髪

青藍色のセミロング。犬耳的ハネ毛の先っぽだけ白。

瞳

山吹色の瞳、ぱっちりとした二重、つり目気味。下まつげ長め。

その他特徴

白い太眉

好きな物

家族のみんな、おいしいもの、外遊び

趣味

年下の子どもたちと遊ぶこと

仕事

中学生

備考
　元気いっぱいでちょっと生意気な女の子。治安が悪い地域の極貧な家の生まれで、蒸発してしまった父母の代わりに弟たちを育て、家を支えてきた。実弟は2歳下のヒエンのみであり、他の弟妹たちとは血が繋がっていない。同じような境遇を持つ子供を家に迎え入れてるうちに、子供だけの疑似家族が出来上がっていった。
　家族を支えるため、UGNに保護されるまでは学校には行けておらず、教養は小学校中学年程度かそれ以下。読めない常用漢字があったり、算数レベルの計算が危うかったりする。

　家族の前ではいつでも前向きで明るく頼りになる存在として振舞っているが、怖がりで打たれ弱い一面も持つ。自分と一般的な家庭の環境を比べて落ち込んだり、つらい事があった時には涙が出そうになってしまうこともある。それでも、虚勢を張ってでも一家の『おとーさん』を演じるのは、彼女が弟たちを真に愛しているが故である。

　生まれた時からオーヴァードであり、自由に力を使うことが出来た。キュマイラの力を使って犬として（可愛らしく）振舞うことでご飯を貰ったりだとか、ヒエンがトレーナー、ランゼがパフォーマーとして活動することでおひねりを貰ったりして、日々を過ごしていた。
　弟のヒエンも同じくオーヴァードであり、彼がノイマンで自分たちのような存在の立ち位置をよく理解していたことから、UGNに保護されるまで『この力は二人のヒミツ』と約束していた。
　日銭を稼ぐために公園でパフォーマンスをしていたある日、その場に展開されたワーディングの範囲内にうっかり入ってしまった事でオーヴァードであることがばれ、保護……と言うか捕獲された。現場にいたUGNエージェント曰く、『攻撃こそしてこなかったものの、こちらを警戒してあっちこっち逃げ回るものだから大変だった』とのこと。
　支部の一時保護室に送られた際も、警戒心剥き出しで今にも暴れ出しそうな様子だったため数々の職員を困らせた。結局空腹の末に食べ物に釣られ、身の上を白状伝えていく上で『家族たちに安全な住まいと文化的な生活を提供し、且つ定期的に会えるようにする』話が出た為、UGNチルドレンになることを了承した。
　ヒエンの方はと言うと、（逃走劇の際はランゼの背中に乗って一緒に逃げていたものの）保護後は終始落ち着いた様子であり、選択の全てをランゼに委ねているようだったらしい。

　保護後は無理に虚勢を張る必要が無くなったため怖がりと打たれ弱さ、そして抑圧されていたワガママな面が露呈し、今では施設のちょっとした問題児である。自分より年下の子どもたちや弱気な子たちには『おとーさん』としての面倒見の良さを発揮しているためかなり慕われていて、それが教官たちの悩みの種になっているようだ。
　訓練が嫌と言う理由からヒエンと共に脱走を試みたこともあるが、それは失敗に終わっている。……ヒエンがわざと脱走を失敗するように仕向けたのは、ヒエンだけのナイショだ。

　ともあれ。訓練も任務も怖いし痛いからイヤだが、愛する家族の為にランゼは今日もチルドレンとして切磋琢磨？ している。
　頑張れ、ランゼ。


　……ちなみに、己を曝け出すようになった姉を見て、弟は非常に安堵しているらしい。
　「ランゼがちゃんと笑ったり泣いたりできるようになって良かった」と。

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