容姿・経歴・その他メモ

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オーヴァードに覚醒した高校生。
腕に剣の形と弓の形に瞬時に切り替えられる武器を持つ。
タフネスで追い込まれるほどにより強い力を発揮する。

もとはいいとこの中学に通う名家の生まれだったが、家族旅行中の船の沈没事故により両親を失う。
それからは海どころか水を見るのすらトラウマになってしまっている。事故は大々的にニュースになっていたのもあり、学校側の配慮で中学のプールの授業は教室での自習を許されていた。
今は父の代からお世話になっている爺やのもとで暮らしている。

家族を守れなかった上、一人おめおめと生き残った自分に対して、常に怒りを覚えており、その贖罪が父のよく言っていた「noblesse oblige」であると思い、他人に優しくなろうと努力している。

そのため、元々は傲慢な性格で、その家柄や態度などから疎まれていたが、事故以降は人が変わったように他人に優しくなった。中学生が話題にするにはあまりにも重い事故に対する気まずさと、元の性格を知っている人から見れば恐ろしく思うほどの豹変ぶりに、中学ではなかなか友達を作ることはできなかった。

地元では誰もが事故を知ってしまっていることへの、居心地が悪さを察した爺やの計らいで中学卒業と共に引っ越しを決行。
いいとこの高校も用意されていたが、彼自身の意思でそれを蹴り、普通の高校に通う決意をした。

どうしてこんな目に、そう憤怒する彼の力は死が近づくほどに強く激しくなる。
自分も死ねればよかったのに、そう願う彼の身体は激しい雷に焼かれ朽ち果てる。
生きたからにはただじゃ死ねない、そう苦しむ彼の心は身が滅びてもなおその雷を止めることはない。

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Dロイス:複製体
あなたは鳴神透では、ない。

本当の鳴神透は事故の際に亡くなっている。
彼は彼を今世話してくれている爺やによって生み出された複製体だ。

名家ではあるものの分家であった鳴神家は、本家から強いオーヴァードを生み出すことを指示されていた。
父親も鳴神透を強いオーヴァードに育てようとしていたが、育てていくうちに情が湧いてしまい、母親と相談し、客船旅行と称して海外への亡命を図った。
しかし、父に長く使えていた爺やは本家から送られた監視役で、事故と見せかけ、家族を殺し、才能のあった透の死体を回収し、複製体を作成した。
それが、今の鳴神透の真実だ。

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