容姿・経歴・その他メモ

我ながら、不真面目な人間であった。
校則だって幾度となく破ってきたし、そのたびに先生から叱られていた。
だが、弱い者いじめと暴力だけは大嫌いだった。
ある時、自分の姉がいじめられているのを見たとき、猛烈な怒りがその身を焦がした。
気付いた時には、立っていたのは返り血で染まった自分と、ひどくおびえた顔でこちらを見る姉だけだった。
激しく後悔し、そして恐怖した。自分が暴力に頼ったことに、そして自分の強大すぎる力に。
そんなある日、この事件の捜査に派遣されて来たという、姉と同じぐらいの年齢の女が言った。
「その力の正しい使い方、私が教えようか？」

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