容姿・経歴・その他メモ

彼女が生まれたその夜、屋敷を襲った落雷によって屋敷は半壊。炎に包まれ、瓦礫と化した屋敷の残骸の中に、生まれたばかりの彼女の姿があった。一緒にその場にいたはずの父と母、助産婦はその後ほぼ全身が炭化するというむごたらしい姿で発見された。
これは、生まれた瞬間すでにオーヴァードとしての能力に覚醒していた彼女の、力の暴走が招いた悲しい事故だった。
こんな事件があったため、彼女の祖父は彼女を悪魔の子として蔑み、一族の誰もが彼女とその呪われた出生を疎んだ。

幼くも強大なブラックドッグとしてのオーヴァード能力を持っていた彼女は、感情が爆発すると体から放電し、大泣きして乳母を感電死させたり、夜泣きで小火を出したり……そんな手の付けられない少女がUGNチルドレンとしてUGNに拾われるのも、よくある話だった。

しかし彼女の場合、行った先が悪かった。そこはギリシアの今は亡きUGNのオーヴァード研究組織で、人権無視の人体実験を平気で行うような場所だった。結局はその組織の悪事が公になり、首謀者は逃亡、組織は解体されることになったが、そのきっかけとなったのはFHの襲撃事件だった。

襲撃のリーダーはヨハン・C・コードウェル。本来敵と教えられたFHのエージェントによって、彼女は劣悪な環境から救われたのである。彼女にとってUGNとか、FHとかいった組織は関係ない、自分の解放者、救世主であるヨハンこそが、自分にとっての憧れ、己の愛を注ぐに値する人物なのだ。

現在はUGNロシア支部に籍を置き、東欧、及び極東での任務にあたることが多い。任務の多くは暗殺。

日本語ペラペラだけど、困ったときは片言外国人の物まねをして聞こえないふりをすることも。

あの事件以来、彼女はヨハンの姿を見ていない。しかし、見つけたら必ず想いのたけを伝えるつもりだ。もしも……彼がそれを拒むならば……。

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