パーソナルデータ

誕生日：2002年8月10日　年齢：16歳　星座：獅子座　干支：壬午
性別：女　身長：139cm　体重：32kg　髪：｜茶《ブラウン》　瞳：｜茶《ブラウン》と｜榛《ヘーゼル》の｜虹彩異色《ヘテロクロミア》　肌：黄色　血液型：AB型　
職業：高校生　出身地：東京都小平市

キャラクター概要

　クールな印象のUGNイリーガルの少女。イリーガルとして監視や訓練を受けてはいるものの、一度も任務に就いたことはなく、必要以上にUGNと関わること自体を拒否し続けている。
　今年の春から父親が島嶼部の駐在所に異動になったが、駐在先の島には学校が無かったため、一番近い高校として面影島の面影高校に通うことになった。隣の島から船で通学するのは大変なので、現在は面影島に一人暮らしをしている。
　オーヴァードに覚醒したきっかけは10年前、幼馴染の六白傷無と共に遊んでいる最中、暴走したジャームから襲撃を受けたこと。その際に一度死亡するも、賢者の石に適合することで生き残りオーヴァードとなった。事件後しばらくの間はUGNの息がかった病院に入院させられ、そこでUGNとオーヴァードについて知る。退院後は、父親の意向や、本人の強い希望により、転校先で事件前と同様の生活を送ることになった。一方で、襲われた際に一緒にいた傷無とはこの事件をきっかけに会うことが出来なくなり、その後UGN経由で病死したことを告げられる。
　転校後は、UGNの施設で検査を受ける以外は、一見普通の生活を送っていたが、日毎に強くなる衝動と、賢者の石から与えられる痛みに、周囲の子供達との差異を思い知らされ、懊悩することになる。この頃のことがきっかけで「普通」に対して強い執着があり、自身の能力と「非日常」の象徴であるUGNに苦手意識を持っている。
　10歳の頃に父親の勧めで薙刀を始める。元々はそれほど活発な子供では無かった舞だが、オーヴァードに関する事柄や事件の記憶を振り払うように、がむしゃらに努力した結果、昨年度はインターハイで高校1年生として優勝を果たすほどの腕前になった。年齢の関係で段位は二段だが、腕前だけなら四段以上の実力があると目されている。また、競技としての薙刀だけでなく、実戦を想定した古武術や他の武道にも手をだしており、その関係で剣道や柔道等でもかなりの実力者。しかし、年齢に見合わない実力もレネゲイドのせいなのではないかと思い悩む原因にもなってしまっており、そんな現実から逃げるようにさらに鍛錬を重ねて実力をつけて、と好循環なのか悪循環なのかわからない状態となっている。
　同級生も含め、誰に対しても礼儀正しいが、これは舞が周囲に対して作っている心の壁のあらわれでもある。しかしながら、長年賢者の石を身に宿している影響なのか、舞の外見が年齢に比して幼いため、こうした態度も小さい子が少し背伸びをしているように見られることが多い。そのため、舞としては普通にあこがれつつも、自分の力で傷つけないように周囲を遠ざけているつもりなのだが、その思惑に反して一方的に猫可愛がりしてくる友人が多い。また、転校前は薙刀部、面影高校ではそれが無いので剣道部に所属し、部活に真剣に打ち込む姿から、外見とのギャップに魅力を感じるようで、選手としての銅舞に固定のファンがついていたりもする。基本的に真面目な性格で努力を怠らないため、年長者からの覚えもめでたい。ただし、勉強はちょっと苦手。

能力

シンドローム

　サラマンダー／オルクスのクロスブリード。しかしながら広範囲に領域を広げるのは苦手としており、能力の比重はサラマンダーシンドロームに大きく偏っている。
　基本的な能力としては、発生させた超高温のプラズマを収束させることによる武器の作成と、発生させた炎を身にまとうことによる身体能力の向上。また、武器に因子を埋め込むことでその軌跡をわかりにくくすることが出来る。しかし、実戦で能力を使用したことは一度も無く、あくまでもUGNの施設における能力訓練の中で分かったことである。
　侵蝕率が上がらないと使用できない能力については、発現こそしているものの完全に無自覚であり、一度もエフェクトとして使用したことは無い。訓練内で最も侵蝕率が上がった際の記録は67％で、これ以上は身体能力が突然上昇したことへの違和感と嫌悪感から、侵蝕率を上昇させることを拒否している。また、この時ほんの一瞬ではあるものの暴走を経験しており、解放の衝動による自分が自分で無くなっていく感覚への恐怖感が強く記憶に焼き付いた。
　一応、訓練内では素の身体能力と白兵技能を活かし、能力でそれをブーストする形の戦闘を行っている。

Dロイス：｜賢者の石《レネゲイドクリスタル》

　君が“賢者の石”の適合者であることを表わすDロイス。君の身体に賢者の石が半ば融合する形で埋まっている。
　“賢者の石”(レネゲイドクリスタル)とは、 高濃度のレネゲイドウィルスが、鉱物の中に溶け込むようにして自己保存を行なっている状態のものである。それを埋め込んだ人間はレネゲイド能力を爆発的に上昇させることで知られている。だが、埋め込まれた発症者すべてがこの効果を得られるわけではなく、相性や適性を持った“適合者”のみが、この破壊的な力をかろうじて操ることができる。もし、適合者以外のものがこの石を埋め込んだ場合、そのものはジャーム化するか、死亡する。
　賢者の石の構造、そのレネゲイド活性化のメカニズムについては、完全には解析されておらず、人工的にこの能力を再現する試み(人造レネゲイドクリスタル)も、未だ完全な成功例はない。また、ひとつの賢者の石に適合した人間が、かならずしも別の賢者の石に適合できるわけではないため、個々の賢者の石には個性(ある研究者によれば“意志”)が存在するともいわれている。
　賢者の石の力を行使した場合、適合者は、 最初のレネゲイド発症時の数倍にあたる身体的・精神的苦痛に襲われる。君がこの石に適合して間もない頃は、無意識に石の力が発動してしまい、痛みに苦しむことも多かったが、現在では概ね制御できているようだ。
　君は10年前の事故をきっかけにこの賢者の石に適合し、それ以来身体の中に宿し続けている。
　いずれにせよ、レネゲイドに強く干渉する賢者の石は、UGN、FHを問わず注目されている。 賢者の石を手にした場合、平穏な人生を送ることはこれまで以上に難しくなるだろう。

ライフパス

出自：母親不在

　君には母親の記憶がない。物心ついたころにはもう既に父と二人だけの生活だった。君の母は君を生んですぐになくなってしまったらしい。元々体の弱い母だったと聞いている。君の父は警察官だったため、家で父と過ごす時間は短かったが、彼は君のことを男手一つでとても大事に育ててくれた。オーヴァードになってしまった君を、それ以後も育てる決心をしてくれたし、知り合いの元女性警官がやっている道場を紹介して、薙刀を始めるきっかけをくれた。だからこそ、君も父親のことをとても大事に思っているし、今までもらったものを精一杯恩返ししたいと考えている。

経験：大成功

　君は、昨年度の全国高等学校なぎなた選手権大会にて優勝した。10歳のころに始めてから、大会で入賞すること自体は何度かあったものの、これほどの大きな舞台で成果を出せたのは初めてだった。父も道場の皆もとても喜んでくれたし、当然誇らしく嬉しい気持ちもある。しかし、自身がオーヴァードで圧という事実が君の子の成功に暗い影を落としている。これは本当に自分の本来の実力なのだろうか、と。

邂逅：恩人／霧谷雄吾

　彼に初めて会ったのは、10年前の事件の後、君が入院していた病室でのことだ。そこで、君は初めて、彼の口からレネゲイドとオーヴァード、そしてUGNのことについて聞かされた。当然最初は混乱したが、そんな君に対しても彼は真摯に言葉を重ねてくれた。それ以来彼は君にとって第二の父親のようなものだ。
　一方で、君は彼個人のことは信用できてもUGNやUGN日本支部長としての彼は信用しきれずにいる。レネゲイドという力への恐怖はもちろんだが、UGNという組織のあまりの巨大さと、定期的に受けさせられる検査、そして君を監視していることをほのめかす発言を何度か聞いていることなどが理由になるだろうか。だから君はUGNとは必要以上に関わろうとしない。UGNと関わらないと言いつつUGNの力を借りなければいつ暴走するともしれない今の自分との自己矛盾に見て見ぬふりをしながら。

覚醒：死

　10年前、君は暴走したジャームに襲われて死んだ。幼馴染の六白傷無と共に、家の近所にある神社で遊んでいる時のことだった。

衝動：解放

　解放は、さらなる力を求め、より高次の存在へと変わりたいと望むことを表わす衝動である。
　解放の衝動は、宿主が抱える現実的な問題や、肉体的な限界、あるいは単純にオーヴァードとしての能力と密接に結びついていることが多い。
　友人との些細ないさかいに悩む心や、世界のあり方を変革したいと思う心、そしてオーヴァードから更なる高みへ至ろうという思いは、解放の衝動の前にはすべて等しく、超越すべき問題なのである。
　しかし、気をつけねばならないことは、宿主を現在縛りつけているさまざまな問題は、同時にあなたを人として繋ぎとめている何かでもあるということだ。力に溺れ、そのことを忘却した時、オーヴァードは人を超えた別の何かになるだろう。そしてそれは、多くの場合、ジャームと呼ばれるあり方なのだ。

関係

六白 傷無

銅 覚

銅

霧谷 雄吾

大野木 圭一郎

面影島の人々

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