元々は京都の大学に通う学生。敷島家という家柄から陰陽術というものを学びつつも、基本的には日常を謳歌していた。積極的に非日常に関わるつもりのない学生であり、世界各地を巡る旅に出ることを計画していた

旧くから代々繋がる陰陽師の名家。記録によれば平安時代に、かの安倍晴明の部下として4人の名だたる術師がいたとされ、その内一家が『北大路』、もう一つが『敷島』とのこと（残りの二家に関しては記録が散逸しており不明）
現代においても術理を受け継ぐ本物の陰陽師。特に、出会い、調伏した怪異を一冊の本に封じ、それらの怪異を使役する式神術の使い手としてその筋では有名
御影はその末裔として代々受け継がれてきた怪異蒐集本、怪画集を所持している
現代ではさすがに昔ほどには栄えておらず、血筋は受け継いでいながらも一族から離れ、自身の家系がそのような家柄であるとは知らない者もいるとかいないとか
しかしあるいはどこかで、隔世遺伝的にその才を目覚めさせている者もいるかもしれない

UGN京都支部によって保管されていた遺産級魔統書であり、かの陰陽師安倍晴明が作り上げたと言われる【占事略决】
適合する持ち主が現れず、厳重に封印し保管されていたそれが、ある日突如として姿を消し、御影の元へとやって来た
元々【占事略决】は京都という土地と強く結びつき『土地を守護する』という目的のため力を与えるとされていた。御影はこれに選ばれてしまったことで、望む望まぬにかかわらず飛躍的にオーヴァードとしての力を増幅。同時に京都という土地に『縛られた』
京都を長く離れることができなくなり、京都とそこに住まう人々を災厄から守護する役目に強制的に就かされることとなったのだ
御影はこれを受け入れ、UGNとの交渉の末空席となっていたUGN京都統括支部長に就任することとなった

現在のUGN京都支部は京都市内の古い神社の一つをその拠点としており、御影は現在大学を辞めて表向きその神社の巫女をしている

魔統書【占事略决】の所持者にしてUGN京都支部長として活動中
自身が少ない選択肢を『選ばされた』からこそ他者に、特に子供に対しては少しでも多くの選択肢を未来に用意したい、と考えそのために尽力している
また、急激に関わる人数の増えた京都支部は再始動からそこまで時間が経っていないことも含めて不安定なことも多い。そんな中をうろたえることなく飄々と泳ぎ渡り、時に言葉で、時に態度で翻弄し世渡りする様を『女狐』などと呼ぶものもいる
もっともそんな評判すら自身に優位に働くよう利用しているので、当人としても妥当な評価である

元々オーヴァードではあったが、さほど特徴的な力を持っていたとは言い難かった
しかし【占事略决】に選ばれた際、その本に秘められた力が感染、『起源種』と呼ばれる原初のレネゲイドの力が備わった。いわば御影は『二度覚醒したオーヴァード』である
また、起源種覚醒時に何らかの影響か髪の色が一部のみ変質している
怪画集に封じられた怪異の力を札によって引き出し、陰陽術を持って他者の力を増幅する支援能力者