「目を失ってからというもの、私はよく”視える”ようになりました。なに、テクノロジーの力ですよ」
「昔は翡翠色の瞳を持っていたのですよ。自分で言うのもなんですが、それは綺麗だったのですから。……この目だけは、いじる気になれませんね」

小柄で華奢。目を布で覆い隠しており、背中からは腕のようにカメラが飛び出している（格納可能）。

電子機器操作能力。"遺産"の代償により盲目だが、脳神経と接続されたカメラを用いて、視界を確保している。

支部は通常、機械部品ショップとして運営されている。完全に支部長の趣味である。
器用な人材が好み。情報資格持ちはありがたい。

近隣で小さなドローンが飛んでいたら、それは彼女が物見遊山に出かけている証かもしれない。

両親ともにUGNの関係者であり、幼少期よりチルドレン候補として関連施設に出入りしていた。その際、治療に訪れていたエージェントたちと知り合い、話すようになる。「もしオーヴァードになったら、うちのチームに来るといい」──そんな冗談を、憧れと期待で受け止めていた。

しかし施設内でFHとの抗争が発生、奇襲を受けたエージェントたちは命と引き換えに彼女を守った。そして、うち一人が任務で確保した”遺産”と契約、その場は難を逃れることとなる。
”遺産”経由でオーヴァードに覚醒したこと、加えて視力が失われることは彼女とその親にとって大きな課題となった。幸いにも感覚面での強化を行いやすい能力系統であったため、「脊椎にカメラを埋め込み、視神経の代替とする」「ドローン制御システムを埋め込む」などの身体拡張を施した。しかし少々やりすぎたようで、補助以上のスペックを入手している。

その数年後、後衛としての能力を買われ”ナイトフォール”より正式に”遺産”の使い手として認定、そして支部長に任命された。これが一年前のことだ。
今の目標は「いずれ”遺産”に関わる仕事につくこと」、そして「自分のチームを守ること」である。

監視カメラが好きなので作りました。背中から監視カメラをいっぱい生やしたいですよね。

アルゴス

百眼(この数には諸説がある)を有する怪物．
牝牛に変じたイオの番をヘラに命ぜられて行っているときに，ゼウスの命を受けたヘルメスに殺された．
（出典：『岩波 世界人名大辞典』/項目「アルゴス」）

小さな巨人。