数年前まではごく普通の少年であり、両親と妹と共に平穏な日常を送っていた。しかし、家族でドライブに出かけていたある日の事、彼と家族はFHエージェントが起こした事件に巻き込まれ、両親は死亡、彼と妹も瀕死の重傷を負ってしまった。その時、幸運にも彼の中でオーヴァードの力が目覚め、妹を助ける事に成功。その後はUGNに妹と共に保護され、UGNイリーガルとしてUGNの仕事を請け負うようになった。髪が灰色なのは毛根の色素細胞が死滅しているため、瞳が赤いのはオーヴァードの力を手に入れた際に変化したためであり、染めたりコンタクトレンズを着けている訳ではない。
　過去の出来事から、オーヴァードの存在しない世界において大切なものを守るにはそれに対抗できるだけの力が必要だという思想を持っており、力を得る事に非常に貪欲な姿勢を持つ。また、普段の性格は心を許した他者の喪失や自分が力に呑まれてしまうのではないかという不安に対する恐怖の裏返しであり、過度に強い自分を演じる事で精神の均衡を保っている。そのため実際は見た目に比べ理知的かつ冷静であり、自分の力のコントロールにも気を使っている。
　妹である御堂筋夏樹は大切な家族であり、自分の命に代えても守るべき存在であると考えているが、事故の際に彼女の体についた傷跡を見るたび、力の無かった自分への後悔に苛まれてもいる。ヨハン・C・コードウェルは力に対する在り方が似通っている事からお互い同族嫌悪を覚えており、出会う度に火力勝負という名の小競り合いを起こしている。

　戦闘時は自分の体を傷付ける程の熱量を持った白い炎を生成し、それを巨大な手足に変えて纏いながらステゴロの喧嘩殺法を振るう。その力は凄まじく、例えどのような分厚い装甲でも瞬く間に融解させてしまう程である。しかし、その熱は彼自身でも耐え切る事は出来ておらず、戦闘中は絶えず体を火に直接焼かれる苦痛に襲われている。その痛みを誤魔化し恐怖を取り払うために、戦闘中は普段よりさらに口数が多くなり、相手に挑発をしたり、必殺技の名前などを叫ぶ事もある。
　データ的に言えば、装甲値を無視して大火力で殴るスタイル。常に安定した火力を出せ、賢者の石の効果によってより強力な一撃を叩き込む事も出来る。

那由他に残された唯一の家族。年齢は12歳。那由他と共にFHの起こした事件に巻き込まれて瀕死の重傷を負ったが、彼とUGNの手によって助けられた。ホワイトハンドによって治療が行われた事で体の傷は殆ど痕も残らず快癒しているが、両親を目の前で失い自身も激しい苦痛に晒された事故のショックとレネゲイドウイルスの半端な活性化による脳へのダメージから、まともな言葉を発する事も出来ないレベルの幼児退行を引き起こしてしまっている(基本的には「あー」「うー」等で感情を表現する)。さらに、火や爆発音、火傷痕といったものを酷く恐怖するようになっており、それは例え兄の姿に対しても例外ではない。そのため、現在はホワイトハンドの治療施設に入院して精神治療を行っている。那由他はUGNから受け取った報酬の殆どを夏樹の治療に費やしており、面会する時は毎回髪染めとカラーコンタクト、メイクで以前の姿になってから彼女の下を訪れている。

・モデルは基本ルールブック1の、サラマンダーの項目の挿絵のヨハン。チンピラみたいだと思いつつ作った。
・コンボの名前は全て仏教用語＋火に関する言葉を元にしてつけている。「一・切・燒・浄！沙羅曼荼羅！」のように、『』内の名前を先に強調して叫び、後の名前を続けて叫ぶのが正式な口上。ワンピースみたいな感じ。
・コンボの名前が仏教由来なのは創作者の趣味。ただ、キャラ目線では両親のようにFHの手にかかった人間を荼毘に伏しているようなイメージがあるのかもしれない。