容姿・経歴・その他メモ

　黒髪赤目の大男。髪型はオールバック。強面だが覇気がないのでトントン。いつもアメちゃん持ってる。コモドオオトカゲのキュマイラ。

　レネゲイド災害緊急対応班『マルコ』の隊長だが、正直、書類仕事より現場にいる方が好き。トカゲになって逃げだしては、副隊長のアイシェ＝アルトゥウに叱られている。やればできる子なので、お仕事はできる。

　由緒正しい家の長子として生まれたが、真っ赤な瞳は異質だった。一年後に生まれた弟は、黒曜石のように黒くきらめく瞳をしていた。名前は「ユウタ」。漢字は覚えていない。弟は美しく、聡明で、愛嬌があった。学年が違うにも関わらず、自分と同じ問題を解いていた。優秀な弟に比べ、自分は出来が悪かった。家を継ぐなら、自分より弟の方がいいとわかっていた。
　10歳ごろ、両親からUGNの施設に入らないかと言われた時、どこかで納得した。自分の体格が同年代よりも明らかに大きいことには気づいていた。それが異常である、ということにも。自分より、弟が家を継いだ方が良いと知っていた。だから素直に、家族に別れを告げた。弟は泣いていた。信じられないくらい良くできた弟だった。
　預けられてしばらくは、毎週のように手紙が届いた。それが１年も経つ頃には月１になり、数か月に１度になり、ついには年賀状だけになった。それでもいい。自分の知らないところで、幸せに暮らしていてくれたらそれでいい。こっちから連絡することはないから、自分が今何をしているのかも知らないのだろう。レネゲイド災害緊急対応班として、間接的にでも家族を守っている。今はそれだけで満足だ。
　預けられた施設で、育ての親は優しくしてくれた。他にも子供たちがたくさんいて、一緒に遊んでやったりした。この場所が好きだ。彼らは第二の家族だ。育ててくれたあの人は、あの人なら、きっと自分と一緒にいてくれる。家族でいてくれる。そう言ってくれたから、自分はあの人を信じている。
　人為的にクロスブリードを作る実験の被験者になった。何故かキュマイラに偏った亜純血（デミブリード）になった。珍しいらしく、研究員は興奮していた。コモドオオトカゲ、通称「コモドドラゴン」。全長２～３メートルにもなる巨大なトカゲだ。図体がデカい自分にぴったりだ。悪くない。

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