黒髪ツーサイドアップの少女。
基本的には人と関わることは少なく、自ら進んで会話をすることも無い。

基本的にUGNに対しては従順であり、任務の成功率もかなり高いため、重宝されている。

バロール×モルフェウスのクロスブリードであり、バロールのシンドロームが色濃く発現した亜純血(デミブリード)。

戦闘スタイルはモルフェウスのエフェクトを軸にハンドガンを複数創造し、バロールのエフェクトによって銃身や、射出後の銃弾にかかる重力を操り、目標に銃弾を命中させるというもの。
そのため、間合を詰められると十分な実力を発揮することが不可能となる。

また、彼女は既知のオーヴァードとは特異な在り方でウロボロスシンドロームのエフェクトを発現している。
未だ解明されていないオーヴァードである彼女は特異体(イレギュラーブリード)と呼称され、UGNから要観察とされている。

捨て子だった彼女は、幼年期に未覚醒ながらUGNに拾われる。
未覚醒ながらUGNに拾われたのは、《ワーディング》や、記憶処理の効果を受けなかったためであり、経過を観察しながら孤児院に入れることも検討されたが、結果としてUGNが保護することとなった。
後に、彼女の成長と子ども発達過程を照らし合わせ、彼女は2歳児の時にUGNに保護されたということとなった。

その後は、オーヴァードやレネゲイドについて学びながら、非オーヴァードのUGN構成員として主にUGNチルドレンたちの支援,補助を行うこととなる。

多くのチルドレンや教官に対しては自ら関りに行くことは全く無く、向こうからも非オーヴァードながら教習所に住み着く彼女の存在は異端視されていた。そのため、交友関係はゼロに等しかったが、たった一人だけ彼女と言葉を交わす少女が居た。
『冥』という名はその少女に与えられたものであり、コードネーム“オニキス”も少女から与えられた宝石から取ったものである。

灼けるように喉が痛み、焼金に脳天からつま先まで貫かれるような激痛が走る。

地が裂け、熱い溶岩が流れ出したような恐ろしい激痛に苛まれながらも、私はようやく顔を上げる。
辺りは一面焼け野原と化し、無数の死体が横たわり異臭を放っていた｡
その中には、教習所で一度は顔を合わせていたであろうチルドレンたち、先ほどまで敵対していたFHセルの幹部。

──そして、私に名前を与えてくれた少女の貌。

それが目に映った瞬間、全身がばらばらに砕けて勝手な方向に駆け出し飛び散っていくような感覚に陥る。
最後に私が目にしたものは、妖しく輝きながら転がっていく“ブラックオニキス”だけだった。

その後、気絶した私はUGNの応援部隊に回収された。

結論から言うと、私はオーヴァードに覚醒した。
バロールシンドロームの能力によって宝石を反応させ、自身の時間を無理矢理止めることで死を回避。その後、敵を重力で圧殺。
それら全てを無意識下で、自身の有するスペックの120％以上の力で行って見せた。
火事場の馬鹿力とでも言うやつだろうか。

何はともかく、それが、あの場で私だけが生き残っていた理由だ。
つまるところ、私はあの少女に救われたのだ。私が救うことのできなかった少女に。

存外、あの子の死を悲しんでいる自分が居ることに驚くと同時に、涙すら出ない薄情な自分に呆れる。


「…貴女には、UGNに正式な形で所属していただきたいのです。」

私に事の顛末を説明した後、目の前の男(霧谷雄吾)は私に対し真剣な面持ちでUGNへの所属を提案する。

今まで、『死』を恐れたことも無かったし、別に何かを成しえたいと思ったことも無かった。

──だが、


『私はね、ここに居る人たちの命を守れるような人になりたいんだ』


──そんなもの、私は既に持っている。

あの子が成しえなかった夢を、あの子に救われた私が果たす。
私には、この場所(UGN)への忠誠も、この男への恩義も何もない。それでも、私は男の言葉に頷く。

この先、多くの経験をするだろう。
その中で、私は変容していくかもしれない。
別にそれでいい。それで構わない。

でも、少なくとも今この瞬間だけは、私の戦う理由はあの少女との絆(ロイス)にある。

《スナイパーウェポン》で達成値伸ばして《ダブルクリエイト》しよう！がテーマ。
130点環境だと大分強いんじゃないですか。
この構成の一番の魅力はワークスにも衝動にもステージにも縛られない点なんですけどね。

《黒の剣舞》や《マルチウェポン》で《スナイパーウェポン》の効果を二重に受けられるかは諸説あり。
自分は「受けても良いんじゃね？」派。別に確実に否定できる要素も無いし、そもそも武器作成関連はもっと強いエフェクトあるし、わざわざ他のシンドロームから複数武器で攻撃するエフェクトを持ってこなきゃいけんので...出来ても良いんじゃね？感。

《黒の剣舞》自体の評価に関しては、想像通り【亜純血】適性がクッソ高い。何が偉いかって経験点0点で起点になる上にダイス2個増えるのが偉い。

成長は何でもできるので明確なプランはない。贋作王の秘本があるので、ミーミルの覚書とか適当に使えそうなアイテムを幾らでも引っ張ってこれるからどうとでもなるし。あと、バロール君見れば見るほどピン刺しでかなり活躍できるエフェクトが多いね...
それと地味だけど、《因果歪曲》+《パラドックス》で侵蝕率増加4で、エンゲージ跨いで5体殴れるの僕はめっちゃ評価してるよ。

【亜純血】で《コズミックインフレ―ション》も取らせてくれない？あ、ダメ...そう...

モル×ノイとの比較

[メリット]

・《マルチウェポン》の達成値－の影響を受けない
・《黒の剣舞》によるダイス増加の恩恵を受けられる
・《時の棺》,《時間凍結》,《紡ぎの魔眼》,《崩壊のスフィア》などピン刺しで強いエフェクトが多い
・自シンドロームから、回数制限の無い移動エフェクトを持ってこれる
・《グラビティバインド》や、《孤独の魔眼》など、有用な支援エフェクトもある
・《因果歪曲》+《パラドックス》によるお手軽範囲攻撃が可能
・《黒の咆哮》とか係数優秀なエフェクトがあって素敵

[デメリット]

・バロ×モルだと、Dロイス枠が【亜純血】に固定される
・《カウンター》が超活きる構成なのに使えない（【複製体】経由で《孤独の魔眼》も持ってこれる）
・《勝利の女神》って強いよね...
・《武芸の達人》も強いよね...
・《クリスタライズ》とかMoの100％エフェクトが取れない（そんなに欲しいものは無い）