概要

UGN横浜近郊ＭＭ地区所属の若き支部長。
UGNに所属して数年での異例の抜擢だが、これに関しては実績を叩き出した結果無視出来なかったという部分がある。
混雑することの多いMM地区において、最速最短で現場への直行が出来るものは多くはない。
そんな中活発な少女が派手な立ち回りで区内を駆け回っていれば、それはまあ目に付く、それがオーヴァードとしての力を使っていようがいなかろうがだ。
ーーまあ要するにアイドル性が高くなりすぎて目立つから手頃な支部の支部長にして広告塔代わりにしたのだ。
MM地区においてUGN支部としても表向きの職業としても、求心力はあって余るものではない。
ということで若干17歳にしてMM地区をローラースケートで駆け回る女子高生支部長は誕生したのだ。尚機動力を評価され、基本的に飲食店をやっている他支部の配送員をやっている。頭脳労働は出来ないのでその皺寄せは大体部下に行く。
性格は快活、言動に常に感嘆符がついているタイプ。
裏表が無く思考がコンマ後に口をついて出るために嫌われる相手には只管に嫌われる。
基本的にアクセルべた踏みのハイテンションなのだが、時たま、酷く淡々とした喋り方をすることがあるとか。
好物は燃費の問題で高カロリーなもの。ウェストポーチには常に惣菜パンがぶちこまれ、食事時には人一人が隠れるほどの量の飯を食らっているのを目撃できる。

戦闘

加速しての突貫、その一点。
彼女の脚部は義足であり、足回りにはローラーが仕込んである。これに自身が発生させた電力を叩き込むことで速度を上げ突っ込むのが彼女の唯一の戦法である。
自身で　"ギア"と定義した変速と、接近からの蹴撃をメインとして戦う。

蓄電体質

本人のレネゲイドのコントロール能力が酷く未熟……というわけではなく、体質上レネゲイドが過剰な電力を生み出し、溜め込む性質を持ち、彼女本人がそれを放出する術を持っていない。
その為放置すれば良くて静電気の発生、長期的なものになれば許容出来ない電力が周囲に大きな影響を与える。
尚これでも無意識下で制御しての結果である。制御を手放せば垂れ流された電力で地区そのものに重大な損害が発生する。
彼女が装着している義足はこの余剰電力を消費するのに用いられており、普段は馬鹿げた量の電力を無駄に燃やすことで身体に溜め込むことを防いでいる。

過去

かつて、自身がオーヴァードとして自覚なく覚醒していた頃。放出の術を知らない電力は彼女の裡に少しずつ溜まっていっていた。
オーヴァードというものは基本的にUGNなどの管理下に置かれる……当然それは危険だからだ。
レネゲイドウィルスは非条理を生み出す、人の道理を当たり前のように踏み躙る。
故に一切管理されていない子供が、その裡に工場一つを賄えるような電力を蓄えていた場合どうなるかと言えばだ。
現れた結果は焼け焦げた自宅と、倒壊に巻き込まれひしゃげた自らの両の足。そして辛うじてヒトガタを保っている、二つの炭の塊である。

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