吐いた大言壮語を現実のものにする様子から、有言実行のさらに上ということで過言実行。ルビは執行者とか実行人とかそんな感じ。支部の部下に付けられた。
このコードネームのせいで、ただでさえ物事を断るのが苦手な悠夏は更に物を断れなくなっている。

「このコードネームで無理とは言えないじゃん！　誰だよこんなコードネーム考えたのもおおおおお！」

なんかほんのりピリピリする程度の電気を操る能力。
使い方次第で身体の調子が良くなったり武器の切れ味が良くなったりする。

不幸中の幸いを引き寄せる体質でもある。

ハッキング能力はほとんど自前。レネゲイドが無くとも一流である。

衝動は恐怖。自分を害する可能性のある全てに恐怖し始める。チワワとか。

アル中の父親とDV被害者の母親との間に産まれる。
母親が夜職で稼いだお金を父親が酒に溶かし続けるため長谷部家は常に金欠で、悠夏も父親の機嫌を損ねないよう顔色を伺いながら過ごすのが日常になっていた。

小学生の時、パソコンの授業でコンピューター弄りの楽しさに目覚め、なるべく家に帰りたくなかった悠夏はコンピューター関係について勉強するべく図書室、図書館に通うようになる。自前のパソコンは持っていないながら、知識量だけは大人顔負けのレベルにまでなっていた。
なお、この頃に父親にパソコンをねだりぶん殴られている。

中学生の時、父親が急性アル中で死亡。生活がいくらか楽になったが、母親の稼ぎも少なくなってきたため結局貧乏なままだった。クラスメイトが遠くに遊びに行ったりゲームを買ったり楽しそうにしているのを尻目に勉強に励む。

高校生の時、2個上の先輩と付き合うも今までの対人経験の少なさから距離感を盛大に間違え、こっぴどいフラれ方をする。この時のショックでしばらく引きこもり、一日中布団で寝ている悠夏を見かねた母親から、少しでも外の世界に興味を持ってほしいとパソコンを買い与えられる。ここでハッカーとしての才能が開花した。
高校は中退した。

その後、調子に乗ってハッキング仲間（なんか出来た）とネット上を荒らしまわっていたら、うっかりFHの尾を踏んでしまい、尻尾を掴まれた友人が拷問を受けているのを通話越しに聞いてしまい、そのあまりの恐怖に覚醒。FHから芋づる式にUGNのことまで調べ上げ、保護してもらうべく近くの支部へ逃げ込んだ。この際、本当のことを書くとあまりにもしょーもなさ過ぎるので来歴を改ざんしておいたら盛りすぎてしまい、トントン拍子で支部長になった。

当時FHのマスターエージェントであった藤野が逃げ込んだ先が偶然悠夏の支部であり、その場で脅されて藤野の経歴を詐称した。ハッキング能力は一流のため、今日に至るまでこの工作はバレていない。
この時の出来事は完全にトラウマとして刻まれており、命の危険を感じるとパニックに陥るし、上司部下の関係に（名義上）なった藤野に対しても強く出られない。