「行くぞ、『京』！！　"幻脳回路(モーター・ヘッド)"、接続完了(インストール)ッ！！」
「ようするに、そいつをぶっ倒せば解決すんだろ？やったろうじゃねぇかよ！」
UGN冬実原支部で勤務するUGNエージェント。
とはいえ、後述するレネゲイドビーイング『京』のおかげでエージェントとしての任務をこなせてはいるものの、彼本人は一般人より少し体力があることと『リザレクト』によって死ににくいことくらいしか特徴がない。
困っている人を見捨てられない性格で、誰かを守るためなら自らの身を犠牲にすることも厭わない。
エージェントになることを決めた理由も『手の届く範囲の人間の生活を護りたいから』というのが大きな理由だ。時にはその信念のために上から怒られるレベルで無茶をしたり、命令に軽く違反したりすることもある。
戦闘時には神那の脳内に『京』を『接続完了(インストール)』することで一時的に『京』の能力を獲得し、超速計算や電気信号による超速反応を駆使して徒手空拳で戦う。しかし、人智を超えた思考能力は神那の肉体や精神に強烈な負荷をかける。
余談だが、チャーハンを作るのがやたら上手い。

「はっはっは！！相変わらずスーパーコンピュータ使いが荒いやつだな！！」
「それくらいたやすいことさ！私を誰だと思っている？計算力世界一位、次世代スーパーコンピュータ『京』だぞ？」
神那には2019年にシャットダウンされその業務を終えた伝説的スーパーコンピュータ『京』のレネゲイドビーイングが憑りついており、任務の際には『京』が能力を用いて処理を行う。
普段は姿を隠しているが、しゃべりたい時には神那にだけ見える映像として現れる。
その気になれば周囲の人間に見えるようにすることもできる。

冬実原市の一般的な男子高校生だった神那は、スーパーコンピュータ『京』で使用されていたCPUを兄の部屋で発見したことで『京』に興味を持たれて憑りつかれてしまう。
その自覚無く日常を過ごしていた神那だったが、ジャームが引き起こした事件に巻き込まれ絶体絶命となった際に「目の前の人を護りたい」という想いからオーヴァードとして覚醒し、突如見えるようになった『京』の助けもあってジャームを戦闘不能に追い込むことに成功する。
『京』からオーヴァードや関連組織の存在について聞かされた神那はその後人知れず、UGNからも存在を隠しつつ自分の周囲で発生したオーヴァード事件の解決に向かうようになる。（神那が事件を解決するとUGN冬実原支部では「オーヴァード事件を捜査したら犯罪者が気絶して拘束され倒れていた」という報告が入っていたようだ。）

そんな"男子高校生"と"解決者"の二重生活を続けていた彼だったが、ある時自分の通う高校をFHセルに狙われ校内にも犠牲者が出てしまう。FHセルの戦力が高くて全く歯が立たない神那のもとに現れたのは、UGNエージェント枇杷島六華だった。
UGNの助けのおかげで敵を退けた神那は、今回の事件でオーヴァード犯罪者たちは神那の存在を認知してしまうであろうこと、神那が狙われることで必然的に周囲にも被害が出るであろうことを六華から告げられる。
そして神那は大切な人たちを護るために誰にも告げずに日常を離れ、UGN冬実原支部のエージェントとなることを決めたのであった。

頼満神那の、誰かの日常を護るための戦いはまだまだ続く……！