その少年、死にぞこないにつき

「ジャームだろうがオーヴァードだろうが、暴走したらただの危険物ってことに変わりはねえだろ」
「俺の血ってお前ら(UGN)から見ても毒なんだろ？だったら近付かない方がいい」
「お前ら(FH)にくれてやる慈悲はねえよ、失せろ」

容姿

薄茶色の髪に緑のアホ毛系メッシュ、顔の右半分に火傷の跡。
服の下には大小さまざまな傷跡が残っており、時々疼くらしい。
目つきは基本的に虚しそうな状態だが、戦闘やレネゲイド絡みになると静かに怨念をその目に宿す。

プロフィール

経歴

　中学3年生の時、卒業式前日の帰り道でUGNが取り逃がしてしまったジャームに襲われて死亡するも、それをきっかけに覚醒。学業などの事情を考慮してイリーガルとして協力させるという形になるはずが、力の使い方を知りたいという本人の希望でチルドレンとして保護される。
　その後は彼を引き取った某教官の下で鍛錬を積む日々を送っていたが、ある日彼が所属していた支部がFHセルの奇襲を受ける、それもエージェントの大半が出払っており、残った戦力が彼を除けば実戦経験の乏しいチルドレンしかいない状態で。
　そうして一人、また一人と友が死んでいく中傷を負いながら応戦していたらしいが、最終的にFH側のリーダー格の少年の攻撃を受けて敗北する。

　回収された際は全身が焦げて到底生きていると思えない状態だったが、どうやらしぶとく生きていたようで火葬しようとした瞬間に目を覚まし、急遽ホワイトハンドに入院させられていた。
　オーヴァード特有の再生力で徐々に傷は治り、ある程度会話ができるようになったところで本部エージェントによる取り調べが行われた。
　エージェントから本人に伝えられたのは音声記録の通りならば3つ、1つ目は支部に十分な戦力がいないところへタイミングよくFHが奇襲できたのは裏切り者がいたこと、2つ目UGNだった裏切り者が奇襲に十分な戦力が集めることができたのはそれが接触していたマスターレイス(コードウェルの子)が交渉に乗ったからであるということ、そして3つ目は裏切り者の正体は今まで彼が世話になっていた教官であるということだった'

　取り調べの理由は唯一生存していたため彼が裏切り者と繋がっているのではないかという疑いからだったが、当の本人の激昂ぶりや真偽感知の結果から無関係であると判断され、解放されたという。その後は怪我が治りきっていない状態で病院から脱走し行方知れずとなる。
　同時期にFHセルやジャームが彼と思しき謎のオーヴァードによって次々に襲撃されるという報告が相次ぎ、調査に出たところその身を返り血で赤く染めた彼の姿が確認された。しかし調査隊によれば彼らの姿を見るや否やとてつもない敵意を露わにした後、襲いかかりはせず去っていったという。現場の遺体からは以前は確認されなかった対抗種の性質を持つレネゲイドウイルスが検知されており、脱走後何らかの影響で更なる覚醒を遂げたものと思われる。

　別の報告では強力なジャームを相手に劣勢状態に陥っていたところに現れ、偶然の可能性はあれど撃破に貢献したり、彼の方から任務に協力する代わりに情報を提供しろと訪ねてきたこともある。このことからUGNを完全に敵として見ているわけではなく、殺意を向けることはあれど一応協力的ではあることが確認されている。もっとも、ただUGNの動向を観察したり情報網を利用すればより効率的にFHやジャームを探せると考えているだけかもしれないが。

　現在の彼の異名として呼ばれている執念深き死にぞこないは狙った獲物──前述の通り今のところはFHやジャーム──を確実に仕留めるまで己がどれだけ怪我をしようと止まらない戦闘スタイルから取られており、その様子は異名通りの悍ましさを体現しているため遭遇した際は精神的な負担を考慮して直視を避けるべし。

キャラ設定

　自分より優秀な兄がおり、両親からはこんなのが弟と知れたら兄の評判が云々と蔑まれていた。そのため幼少期から通っている学校は違っており、運動会などの行事は両親が兄を優先して見に来ないのはしょっちゅう、一応問題になるからと学費などは払われてはいたが、ほぼほぼ居ない者として扱われ続け、小学校を卒業する時には年不相応に冷え切った目をしていた。
　中学生になってからは何となくで入った部活が思った以上に楽しく、放課後は一番最初に部室に来て他の部員(親友達)が来るのを待っていた。オーヴァードに覚醒してからは万が一自分の力が暴走した際に友達を傷つけてしまうのを恐れ、故郷を離れてUGNの保護下に入ることを選ぶ、その後は資料タブの通り。

　脱走した理由は両親の影響で少しずつ積もっていた人間不信が限界まで達したことと、親友と離れることになった原因でもあるレネゲイドに対する殺意が振り切れたことが重なってしまったからであり、FHやジャームのみを襲撃していることから暫定的にUGNの協力者という扱いではあるが、本人曰くあくまでUGNはまだFHのような活動をしていないがあまり信用していないとのこと。
　彼の目的は自分を含めたオーヴァード全ての殲滅であり、激しい憎悪と理不尽な世界への破壊衝動に影響されて対抗種へと進化したレネゲイドを引っ提げて各地を放浪してはFHやジャームを通り魔の如く殲滅している。そんな有様なので言ってしまえば彼目線現在の自分はボッチという認識、自覚のない寂しさを感じているのか道行く親子へつい視線が向くことがある。

　元々根は優しい性格ではあるため、危険な目に遭わないようチルドレンなどに遭遇した際はそれ以上レネゲイドに関わらず手を引けと彼なりに気を遣うような姿も見られるが、本人曰くぶっ潰す対象にならないというだけで気遣いなどの意志はないとのこと。ツンデレ


　戦闘スタイルはあらゆる攻撃で対抗種を発動し、その反動によって失われた体力はキュマイラの獣化能力(変身)で八つ裂きにした相手からブラム＝ストーカーの吸血能力で無理やり補給する長期戦型、得物である破壊の爪は敵を絶対にぶっ潰すという彼の意志を表しているのか腕の側面から前方に向けて生えるガットフックのような形状をしており、敵に突き刺した上で抉るように引き抜くことでえげつないダメージを叩き出すことが可能。

セッション履歴