“万能薬使い”天野 星弥
プレイヤー:すてら
「やあ、こんにちは!…ところで、薫って子、知らない?」
- 年齢
- 23
- 性別
- 男
- 星座
- 射手座
- 身長
- 175cm
- 体重
- 平均より軽め?
- 血液型
- O型
- ワークス
- UGNエージェントC
- カヴァー
- 医大生
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ハヌマーン
- ソラリス
- HP最大値
- 27
- 常備化ポイント
- 12
- 財産ポイント
- 10
- 行動値
- 7
- 戦闘移動
- 12
- 全力移動
- 24
経験点
- 消費
- +27
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | 理解ある父親の下で育った。 | |
---|---|---|
親の理解 | ||
経験 | 父親の行方は今も知れない。死んだものと思っている。 | |
永劫の別れ | ||
邂逅 | 玉野椿とは父親と別れた後に出会った。良き相談相手になってくれた人 | |
師匠 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | 事故(基本ルルブ参照)の時から能力に目覚めた。最古参のオーヴァードの一人とも言える。当人的には物心ついたころから共にあるもの。 |
生誕 | 17 | |
衝動 | 侵蝕値 | ずっとぽっかりと埋まらない穴があるように感じる |
飢餓 | 14 | |
侵蝕率基本値 | 31 |
能力値
肉体 | 1 | 感覚 | 1 | 精神 | 5 | 社会 | 4 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 1+0 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 1+3 |
ワークス | ワークス | ワークス | 1 | ワークス | |||
成長 | 0 | 成長 | 0 | 成長 | 2 | 成長 | |
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 射撃 | RC | 5 | 交渉 | |||
回避 | 知覚 | 意志 | 1 | 調達 | 2 | ||
知識:レネゲイド | 2 | 情報:UGN | 2 | ||||
知識:医療 | 1 | 情報:噂話 | 1 | ||||
情報:面影島 | +1=1 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 記憶探索者(メモリダイバー) | ― | 対象のタイタス化したロイスをロイスに戻す。1シナリオ1回。侵蝕率1D点上昇。 | ||||
天野 優月(あまの ゆづき) | 尊敬 | / | 劣等感 | 男手一つで育ててくれた父親。人から外れた自分も大切にしてくれた偉大な人 | |||
七姫 薫(ななひめ かおる) | 尽力 | / | 不信感 | 会えてうれしい。けれど、本当に彼女なのか… | |||
シナリオ | 面影 冬日(おもかげ ふゆひ) | 友情 | / | 不安 | 力になりたいけど、心配 | ||
PC | 八山 千尋 | 庇護 | / | 隔意 | 同じソラリスの同輩。この件と深くかかわっているみたいだけど心配 | ||
― | |||||||
― |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
サイレンの魔女(EA P.75) | 3 | メジャーアクション | 〈RC〉 | 対決 | シーン(選択) | 視界 | 5 | ― | |
装甲無視の攻撃力+[Lv*3]の射撃攻撃。CR組み合わせ不可 | |||||||||
活性の霧(HR P.83) | 2 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 単体 | 至近 | 3 | ― | |
対象の攻撃力+[Lv*3]、ドッジダイス-2個。対象はこの効果を拒否できる。 | |||||||||
タブレット(EA P.115) | 3 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
ソラリスのエフェクトを使用する直前に使用。対象を視界に変更。組み合わせている場合は全てに適用。1シーンLv回 | |||||||||
多重生成(HR P.84) | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | [LV+1]体 | 視界 | 3 | ― | |
タブレットと併用。対象を[Lv+1]体に変更する。 | |||||||||
奇跡の雫(EA P.117) | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 6 | 100% | |
戦闘不能になった対象の戦闘不能を回復。HP+[Lv*5]まで回復。1シナリオ1回 | |||||||||
声無き声(EA P.119) | 1 | ||||||||
自らの思念を離れた相手に伝え、心を開いた相手であれば相手の思念も聴ける。必要に応じて〈RC〉判定 | |||||||||
蝙蝠の耳(EA P.79) | 1 | ||||||||
遠くにいる誰かの声もちゃんと聴けるように… 必要に応じて〈知覚〉判定 |
コンボ
光風の援護
- 組み合わせ
- 活性の霧Lv2⇒タブレットLv3+多重生成Lv2
- タイミング
- セットアッププロセス
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- [LV+1]体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
対象の攻撃力を活性の霧+[LV*3]する。(タイミングが違うが一括で併記)
アシコンバット
- 組み合わせ
- 活性の霧Lv2
- タイミング
- セットアッププロセス
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 3
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
対象の攻撃力+[Lv*3]、ドッジダイス-2個
エンハンサー
- 組み合わせ
- タブレットLv3
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- ―
- 射程
- ―
- 侵蝕値
- 2
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
ソラリスのエフェクトを使用する直前に使用。対象を視界に変更。組み合わせている場合は全てに適用。1シーンLv回
月夜の想歌
- 組み合わせ
- サイレンの魔女Lv3
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- RC
- 難易度
- 対決
- 対象
- シーン(選択)
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 5+3
- 10
- 5
- 9
- 100%以上
- 5+3
- 10
- 5
- 12
- 5+3
対象に射撃攻撃。装甲無視。
オルフェウスの旋律
- 組み合わせ
- 奇跡の雫Lv1⇒タブレットLv3+多重生成Lv2
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- [LV+1]体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 11
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
対象の戦闘不能をHP[Lv*5]で回復
ロイケア
- 組み合わせ
- 奇跡の雫Lv1
- タイミング
- オートアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 6
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
戦闘不能になった対象の戦闘不能を回復。HP+[Lv*5]まで回復。1シナリオ1回
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
ストレンジフェイズ | 15 | 一般 | 技能:〈RC〉の判定ダイス+3個 | ||
コネ:噂好きの友人 | 1 | コネ | 情報:噂話の判定ダイス+2個 | ||
コネ:UGN幹部 | 1 | コネ | 情報:UGNの判定ダイス+2個 |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
20 | 13 | 109 | 15 | 0 | 157 | 0/157 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
行方不明になった友人を探しに面影島を訪れた青年。
学業を優先しイリーガルという立場に収まっているが、20年前の飛行機事故を機に覚醒した最古参のオーヴァードの一人でもある。
霧谷雄吾がUGN日本支部長ではない時代も知っているが、10年前の事件以前はゴタゴタしていたくらいしか覚えていない。(アダムカドモン計画以降の事件は、サプリの記載内容程度は知っているかもしれない)
戦闘は当人曰く嫌いとのことだが、隣に居る人を守るためなら躊躇なく攻撃エフェクトも使い、任務も与えられればしっかりこなす。
国家試験に向けた授業も本格化してきたある日のこと、高校時代に出会った友人、七姫薫の行方不明の一報と、行き先である面影島の噂を聞きつける。
オーヴァードの一人である自分にしか分からないことがあるかもしれないと、居てもたっても居られず大学を急遽休学して面影島行の船に飛び乗った。
余談だが、趣味は歌。機嫌がいい時や散歩の際は好きな曲を口遊みながら歩いているところが目撃されている。
モットーは「自分にしか出来ないことを全力で」
異能を持った彼に、唯一父が言い聞かせた言葉でもある。
設定の補足
童顔かつ色素の薄い地毛故か少しチャラいと見られがちなのが悩み。本人の性格は明るくはあるが、ノイマン程でなくとも普通の人間と競えば優秀という評価を下される頭脳を持つ人物――所謂優等生タイプと言われる人間。本人も、父に恥じぬようそのように振舞っている節がある。
彼の頭脳は父に追いつきたいという努力の賜物であり、彼最大の特徴である『絆を繋ぎ止め、ジャーム化リスクを抑える薬』の生成術は自ら編み出したものである。(D記憶探索者)
ただ、これらはあくまでも『対人』であって、同輩には親しみやすさを重視してか外見通りの接し方をすることもある。
その立ち回り方が結果的に上記の評価に通じているのだが、当人はまだ気づいていない模様。
Dロイスについての補足(中身の一言)
今まで出会い、助けられなかった、ジャーム化してしまった人への悔恨や助けたかったという未練、父親が残したレポートから辿り着いた方法というイメージ。素質自体は奇跡の雫もあるのであったが、それを独自に発展させた結果Dロイスに変化した……という
感じ。
幸せな環境で育ったからこそ、目の前の誰かに手を差し伸べたいと願うのが彼なのかもしれない。
CNの由来
味方の補助から攻撃、更には負傷した味方の再起とよく言えば多彩、悪く言えば器用貧乏な能力を指して「何かしら使えるかもしれない薬を作る奴」と仲間内で評判になった結果。その評判が噂となり、巡り巡って『万能薬使い(パナケイア)』というCNになったらしい。
尚当人は「え、すごく恐れ多いんだけど……」と名前負けしていると思っている。
また、全てを癒す、という意味通り、負傷者や覚醒直後の精神的に不安定なオーヴァードに寄り添う姿も目撃されており、親しい人ほど彼のCNには納得したような表情を浮かべるだろう。
当人も、名前負けする……とは思いつつも、そう呼ばれるなら相応しく在れるようにと、研鑽を積んでいる。
経歴の補足
最古参のオーヴァードの一人。
父親が医学系の人間でレネゲイドウィルスへの理解があった(ウィルスという半生物全体がまだ未知のことが多く、レネゲイドのような破壊的なものもあるだろうと一医学者としても考えていた)のもあり、異能を持ちながらもあくまで人と言い聞かされて育てれられた。母は覚醒と同時期に失踪したが、同輩の中では幸せな環境で育つ。
一方、UGN黎明期に数少ないオーヴァードの一人としてジャームやFHの対処に当たったことも多く、次の日には知った顔が文字通り消滅している様や、理性を失い人の姿のまま怪物に成り果てるオーヴァードを見る度に、自分も父のように治せれば……という想いを抱いていた。
そんな彼を案じてか、父親は非オーヴァードでありながらもレネゲイドウィルスの研究を開始。一層彼を支えることに注力するようになった。
しかし、学生時代に父が突如失踪。現在も行方は知れていない。
生きていて欲しいと思いながらも、今までの経験から限りなく可能性は低いとも理解しており、成人を期に捜索願を取り下げている。
父が居なくなった直後は塞ぎこんでいたが、友人やUGNの先達との出会い、父が残した研究成果を自分なりに発展させ、自分の体内で生成するしかない以上、処方不可能なままとはいえ、『絆を紡ぎ直す薬(D記憶探索者)』の合成成功の経験を経て立ち直った。
現在は自分の能力の適正もあるが、父親に誇れる人間になれるようにと、任務の合間を縫いながら父のように人を救える人になりたいと医学部に通っている。
UGNチルドレンとして支部に籍を置いていた以上、そのままエージェントになるのが定石ではあるが、ソラリスシンドロームの持ち主であることや、後々の進路にホワイトハンドが含まれていることを鑑みてイリーガルとしての活動を許可されている。
余談だが、母親については当人曰く「……まあ、自分のお腹から出てきたのが、自分と全く違うものになったら誰だって怖いと思うよ」とのこと。
船室の机に置かれた古びた日記
傍らで持ち主らしき青年は舟をこいでいる。寝落ちているようだ。
使い込まれたボールペンが挟まっている日記らしき手帳は、どうやら青い皮表紙のシステム手帳にページを継ぎ足し続けて書かれていた。
相当古いものらしく、最初のページは10年近く前の日付が記されている。
××××年 ×月 ×日
中学の進学祝いに、手帳とボールペンをもらった。
父さんとおそろいの万年筆がよかったけど、それは俺が成人したら買ってくれると言ってくれた。
死ぬまで毎日書くって言ったら、父さんは辞書より厚くなるように頑張れと言ってくれた。
俺もチルドレンだから難しいけど、父さんくらいの年までは生きて日記を書けるようにしたい。頑張る。
××××年 ×月 ×日
放課後に任務が入った。
ひんしの人の延命処置くらいだけど、役に立てたかな?
父さんに話したら、応急処置を教えてくれた。普通の人にも出来る方法。
俺の力だとジャームにしちゃうかもしれないから、ちゃんと覚えよう。
××××年 ×月 ×日
また任務。
今度はFHのやつらが起こした事故現場。
ほとんどの人が死んでいたけれど、一人だけ生き残った子には、父さんから教わった方法で処置した。
出来れば、覚醒してて欲しくないな。
俺みたいに母さんにまで怖がられないといいけど。
××××年 ×月 ×日
父さんが息抜きしようといって、天体観測に連れて行ってくれた。
満月の日だったから星の観測には向かないなあと、父さんは言ってたけど、俺は月が好き。
やさしい光で、夜を明るくしてくれるから。
俺もああいう人になりたいな。
(以下、テストで優秀な成績を修めて父親に褒められたことや、任務で誰かを助けた話が続く)
××××年 ×月 ×日
父さんが帰って来ない。
行ってくるって言って、出かけてもう一週間経つのに。
やっぱり、母さんみたいに、人と違う俺が怖くなったのかな……。
××××年 ×月 ×日
帰りにCD屋さんに寄ったら、父さんが好きだった歌が流れてた。
練習して、ネットで歌ってみたとか上げたら気付いてくれるかな。
××××年 ×月 ×日
父さんが好きな煮物、悪くなるから食べた。
また作らないと。
(以下一月ほど、父親が帰って来ない日常が綴られている)
××××年 ×月 ×日
警察に聞いても分からないの一点張りだった。
とりあえず、父さんが帰って来ても大丈夫なように頑張らないと。
(一カ月ほど日付が空いている)
××××年 ×月 ×日
FHと戦闘になった。
隣に居た人が死にかけて、死んで欲しくないと、FHの奴を遠ざけたいと無意識に"月に似た何か"を投げたら、そいつが吹っ飛んで……
(以下字が震えて判読不可能)
組んでた人は助かった。
でも、あの人は、
××××年 ×月 ×日
玉野椿という人と組んだ。
また戦闘になって、補助と治療に徹していたら、ちゃんと攻撃もしろと叱られてしまった。
隣の人を守るためなら、人殺しになるしかない。
そうしなきゃ、父さんが帰る日常は守れない。
父さんに報告できないな。こんなこと。
(またしばらく日付が空く)
××××年 ×月 ×日
高校に合格した。
父さんが居たら、祝ってくれるのかな。
××××年 ×月 ×日
隣の席の七姫さんと仲良くなった。
オカルトとか好きらしい。
世間だと、俺が使う力はオカルトチックなナントカってことになるのかな。
今度、上手く聞いてみたい。
(またしばらく間が空いている)
××××年 ×月 ×日
全然日記書く暇がない。
ほとんど寝ずに学校行ってるから眠い。テストが怖い。
この街のFHセルが最近妙に活発らしくて、気付いたら俺がお世話になってる支部から人が減ってる。
支部長を見たら隈があって、支部長の助手やってた先輩がいなくなってた。
俺がもっと強ければ、あの人はまだいたのかな。
××××年 ×月 ×日
支部長の助手さんの記録を見つけた。
覚醒直後の子を守る任務でジャーム化して行方不明になったらしい。
絆 を全部力に代えなければならないくらいの激戦だったのか、それとも……(以下判読不可能)
そういう人じゃなかった。
でも、誰しも糸のように細い絆が、切れてしまう時は必ずある。
どうにかする方法は無いのかな。
(以下、UGNに保管されているロイスに関する資料の覚書が続く。独自にエフェクトの組み合わせでロイスを復元しようと試した痕跡もあるが、芳しくなかったようだ)
××××年 ×月 ×日
久しぶりに七姫さんと遊んだ。
文化祭の買い出しついでだけど。
新しくパン屋さんが出来てて、そこのクリームパンを一緒に食べた。
すごくおいしかった。
父さんがいなくなってから、こういうのを食べてなかった気がする。
オカルト雑誌を見せながら話す七姫さんは楽し気だったけど、記事に助手さんらしき写真があった。
俺がジャームになったら、また都市伝説みたいになっちゃうのかな。
すごくいやだな。
××××年 ×月 ×日
任務で3体のジャームと戦った。
一緒に居た子の仲間がそのうちの一体だった。
倒すしか無くて、俺のエフェクトで倒した。
ごめ●ね(文字が滲んでいる)
絆を思い出してもらえたら、もしかしたら少しだけでも話せたのかな。
××××年 ×月 ×日
思い切って玉野先輩に相談した。
ソラリスではないけど、ソラリスの力で生み出した薬品をレネゲイドウィルスに作用させることで思い出させることは出来るかもしれないと言われた。
可能性は低くても、やってみよう。
(以下実験録のようなものが続く)
××××年 ×月 ×日
父さんのレポートを見つけた。
レネゲイドウィルスを活性化させ過ぎないようにする方法の研究と、鎮める方法の研究だった。
俺のためだったのかな。
研究さえなければ、まだ居たのかな
××××年 ×月 ×日
七姫さんが月が落ちて来た痕跡の記事を見つけたと言ってきた。
ごめんね七姫さん。犯人は俺です。
ホワイトハンドの先輩曰く、どうやら俺が攻撃を放つ時、月輪のような光波?が出るらしい。
それをワーディング圏外から観測されたらしい。
記憶処理担当さん、本当にごめんなさい。
でも頑張って消して下さい。俺は変なオカルトのネタにはなりたくない。
(しばらく日付が空く)
××××年 ×月 ×日
『絆 とは錨、日常の記憶、すなわち思い出こそが対象を人のまま留める唯一のものである』
(レポートからの引用のようだ)
記憶は匂いや音に紐ついていると、生物の教科書に書いてあったけど、問題はその人の記憶を俺が見て『特効薬』を作る方法が良く分からない。
そういえば、幻覚は脳に作用するから(以下思考メモがびっしりと書かれている)
(また日付が空く)
××××年 ×月 ×日
受験勉強に集中しないと
(合格判定Dと書かれた模試の結果が貼られている)
(数カ月間が空く)
××××年 ×月 ×日
父さんと同じ大学に受かった。
やっぱり父さんはいないけど、父さんが見たかもしれない景色が見れるだけでも少しうれしい。
××××年 ×月 ×日
入学式が終わった後、少しサークルの見学をした。
学部は全く違うけど、ボランティアサークルの見学で七姫さんと会った。同じ大学だったらしい。
びっくりした。
研究と任務が落ち着いたら、サークルに入っても良いかな。
××××年 ×月 ×日
図書館の近くに、父さんと母さんが好きって言ってたネモフィラが咲いてた。
H市の海浜公園かでMM市たくさん見られるんだっけ。
MM市は合同任務もあるし、今度行ってみよう。
××××年 ×月 ×日
(一面のネモフィラ畑の写真が貼られている)
すごくきれいだった。
色んな人が写真を撮って、楽しそうにしてた。
力が無かったら、今頃俺も家族でああやって写真撮ってたのかな。
××××年 ×月 ×日
ネモフィラ畑の近くでFHと戦闘になった。
最後、サラマンダー持ちが花畑を焼こうとして凄く焦った。
取り調べによると、覚醒したての子を攫ったは良いけれど、ここを見たいという未練があったらしい。
綺麗な花が、その子を守ってくれた。
更に言うと思い出が。
父さんの説は正解だった。
何かつかめる気がする。
(以下研究メモが続く)
××××年 ×月 ×日
ソラリスの幻覚作用を応用して、対象の記憶を再生、絆を強く想起させる力、やっとできた。
難点は、相手の記憶を視るからすごくつかれること。
でも、これで助けられる人は増えるかな。
××××年 ×月 ×日
久々に父さんのレポートを見た。
『これを見た人が、一人でも多くの日常を守ることを望む。しかしそれ以上に、人もオーヴァードも、それぞれが、それぞれらしい生を全う出来ることを望む』
父さんらしい
俺らしいは何だろう?
××××年 ×月 ×日
久々に七姫さんに会った。
思い切って、俺らしいって何かを聞いてみた。
そしたら、お人好し・お節介と言われた。
俺の先輩の方がそうな気がするけど。
でも、目の前の人を助けるために全力を尽くしてきた行動の結果が俺らしさなら、いいのかな。
(しばらく平穏な日常が続く)
××××年 ×月 ×日
七姫さんは先に大学を卒業した。
俺はそろそろ臨床の授業があるくらいで、卒業はもう少し後。
早速仕事が入ったと言っていたけど、張り切りすぎて怪我しないと良いな……。
××××年 ×月 ×日
高校の頃、七姫さんと寄ったパン屋さんに言った。
クリームパンが美味しい。
店先のテラス席で同じのを食べてる子と少し仲良くなった。
この子も、ちゃんと親に愛されて大きくなれると良いな。
俺も任務も頑張ろう。
××××年 ×月 ×日
七姫さんと連絡が取れない。
何も無いと良いんだけど。
(以下面影島の情報が貼られているが、きれいな海の写真のスクラップブックのようになっていた)
××××年 ×月 ×日
決めた。
今週のフェリーで面影島に行く。
少なくとも、知ってる人が急に消えるのは嫌だし、俺にしか出来ないことが出来たらやる。
確実に授業数足りないから、大学は一旦お休み。ごめんね父さん。
(以下出発前にやることのリスト、必要と思われる金額、連絡先のメモがある)
「……ん」
目を開けると、掌より一回り大きい程度の船倉からは月と海が良く見える。
強引に飛び乗った夕方の便だが、まだ暫しかかるらしい。
死者がよみがえる島、面影島。
或いは大切な人ともう一度会える場所。
思えば俺の人生は、父さんの面影を追い続けたものだったと思う。――20年程度ではあるが。
それでも、まだ、友人を助けられるなら、或いはこれから絆を結ぶ誰かを救えるなら……きっと、それが『俺らしい』生き方なのだろう。
「……ちゃんと寝とこうっと」
そのためにはまず休息をしっかりとらなくては。
街灯一つなく、空には夏程明瞭でなくとも天の川と月が見えている。
父がかつて存在を語り、街では見られない光景をもう少し見ていたい気持ちも有はしたが、それは全て睡魔に押し流されていった。
――もしも父さんと会えたなら、今の俺は、あの人に何の話をするのだろう。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
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フルスクラッチ作成 | 4 | ||||
1 | ハトメモ1話 Bird Cage バードケイジ | 23 | 真田蟲さん | ノルトさんさいかたさんヨハネスさんすてら(PC順) | |
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