容姿・経歴・その他メモ

呪いの宝石に憑りつかれた、記憶喪失チルドレン

　規律を重んじ生真面目、やや古風で武人気質な典型的なチルドレン。ポテチを2枚一緒に食べる人間が許せない、そういうタイプ。実は鞄にうさぎのストラップとか付いている。
　チルドレンとして在籍し訓練も受けているが、実のところ、彼女自身はオーヴァードではなく、協力型レネゲイドビーイングである「ツェルナー・ロート（Zöllner rot）」と呼ばれる宝石に身体を一時的に空け渡すことでエフェクトを行使している。

　覚醒（憑依）以前の記憶を失っており、またレネゲイドビーイングが好戦的な性格のため、イリーガルではなくチルドレンとして、UGNでレネゲイドビーイングの扱いなどについての特殊訓練プログラムを受けており、ある程度人格交代の主導権を握ることが出来るようになった。なお、鳳緋雨という名前は行方不明者の記録などからUGNが突き止めた本名である。

一人称・口調

一人称：私・あたし
二人称：君・貴殿・アンタ
三人称：○○さん
口調：武人っぽい。敬語はちゃんと使えるタイプ

来歴

　ある日、助けを求める声を聞いた。それに引き寄せられるように向かった先では、トラックの事故。その散乱した積み荷の中に、「それ」はあった。共鳴し、融合し、目が覚めるとそこは────ガラスケースの中だった。

　とあるFHセルがEXレネゲイドや遺産などを輸送していたトラックが事故を起こし、それに出くわした。その場から逃げ出すため人間の体を欲していたツェルナーと共鳴したことにより、半ば彼女に乗っ取られる形で共生することとなる。
　蒐集家のFHにより一時は捕えられ、美術品として展示されていたが、辛くも脱出。UGNに保護されて今に至る。

　ツェルナーと融合した際の精神的なショックにより、FHセルで目覚める以前の記憶は失っている。記録により自身に家族がいることは分かっているが、「戻ってきた家族が記憶喪失は笑えないな（本人談」ということで、少なくとも記憶が戻るまでは、家に戻るつもりはない。なお、弟もオーヴァードであり、イリーガル登録をしているが、本人の意思により弟にも自分の存在は伏せている。

「ツェルナー・ロート」

　所謂「呪物・呪いの宝石」。
　元々はドイツの富豪ツェルナー家が所有していたものであり、そこでの惨劇が「ツェルナーの赤」という名前の由来となっている。
　当時はブルースピネルと考えられていた青い宝石で、屋敷内に保管されていた。ある日一家が揃って出掛けた際に、乗っていた馬車が浮浪者による襲撃を受け、全員が惨殺されるという事件が起きた。この時に夫人が身につけていたのが、後にツェルナー・ロートと呼ばれることになる首飾りである。曰く、普段は青いそれが、一家の血の海の中で真っ赤に輝いていたのだとか。以降、この事件は血を求めたこの宝石が一家を呪って起こしたのだとか、自らの血を与えればより美しくなるのだとか、そんなオカルトめいた噂が立ち、好事家の間で高値で取引されていた。

　なお、これについては既に現代の科学で説明が付く。その正体はカラーチェンジと呼ばれる宝石の一種であり、含まれる成分が光の特定の周波を吸収、または反射することによって色が変化するというもの。普段は屋内にあったものが、事件の際には自然光に晒されたことで赤く変色した、ただそれだけのこと。
　だが、実際の宝石としての性質は関係ない。「血を好む石」と多くの人間が信じ、求めた。レネゲイドビーイングとしての彼女の本質は、その噂そのものであり、宝石とは器に過ぎないのだ。だからこそ、彼女のオリジンはミネラルではなくレジェンドであるし、好戦的な性格として形成されているのである。



　ちなみに、鳳本人はホラーが大の苦手である。

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