この過去回想に登場するのは本人、妻（叢雲）、娘（三門）の三人。
とても暖かい一般家庭であったが。
ある日妻が『あなたを私の私事に巻き込む訳にはいかない』と、書き置きと大金を残し失踪する。


…そして、そうしない内に白衣の男が来訪する。
『熊野叢雲はいるか。』
｢ここには嫁に逃げられた哀れなおっさんしかいねぇ、帰れ。｣
『そうか。』

…次意識が戻ったときには、目の前に血の海が広かっており、自分と……
偶然家にいた娘がその中に倒れていた。
起き上がり娘に触れるも、既に事切れている。
絶望のままに、冷たくなった娘を掻き抱くと…
何故か普通の眠りから目覚めるかの如くに娘が起き上がり、大きな欠伸をした。血の海も、いつの間にか消えていた。

その後娘ともどもUGNに保護される。
そこで妻がUGNの研究者であり、FHの魔の手から自分達を遠ざけるために失踪したこと、娘が甦ったのは自分のせいであること（ブラムストーカーの《抱擁》）、謎の男が『マスター・ディアボロス』こと、春日恭二という男であると知る。
因みに嫁とは再会できていない。

抱擁持ってない？春日はマスターじゃない？
…こ、こまけぇことはいいんだよ！
（真面目に答えると十全に制御できるようになるまで封印してる）
（あと春日恭二は数えきれない程のエリートｶﾏｾｲﾇ部隊を壊滅させてるし、日本のほぼすべてのUGN支部の胃痛の種になってる程には実際ヤバイし、まぁ、多少の勘違いはね？）

ラスボスの娘にして機械化兵持ちの少女、デケムを養子にとり。十重(トエ)という新しい名前を与える。
唯一未覚醒の息子に裏の事を伝えず新しい娘のこと伝えるのにやたらと気苦労したのはまた別の話。
しかもこの子（十重）どことなく嫁に似てる（黒犬持ち低身長な色薄いロングヘア）から余計ややこしい。

その凡そ二年後に息子が覚醒。キュマ/黒犬。それにあわせて上の娘ともども我慢から開放される。上の娘は開放されすぎて十重への教育に悪いのでがっつりお説教。
銀。すまん。せっかく目覚めたのに苦労人枠からは逃げられないのか。十重を姉さんから守れるのはお前だけだがんばれ。

同シナリオのメインヒロインを担当。

旧怨があった春日恭二と再開。
不死性はそのままにエンドライン級のシリアスを保ち、ダブルクロス準拠なら「HP最低480」「魔獣の証/不死不滅」「特例的に充分な戦闘力を持つ裸の王様/Lv10」くらいある、最強クラスに仕上がった春日恭二……『マスター・ディアボロス』を相手取り。
一度は心が折れたものの、当時のPCたちの多大なる貢献により一時撃退に成功する。

またその際。
嫁の研究が……『悪用し尽くせば愚者の黄金級より強力な賢者の石モドキを作れるかもしれない方法』としてFHに目をつけられているらしいことも知った。

因みに当時のディアボロスは
「平穏な日常(=ギャグシナリオ)なぞ貴様と貴様の嫁には残されていない」
「貴様が心から笑えるような切り捨てる日常の片隅にすら我らの監視の目は光っている」と伝えるために
あえて一番ギャグ時空準拠である「ラーメン屋かすが」の格好をしていたが。

これに一時とはいえ決着をつけたことにより、ギャグシナリオが解禁された。