！3行で要約！
学園生活エンジョイしたくて
人助けする部活を自称したら
青倉シンが仲間になった

宿里 晶真は、学園生活に夢を持っていた。

学生をしたことがないわけではない。
中学校まではごく普通の生活を送っていた。
しかし高校生になってすぐ、
あるレネゲイド災害に巻き込まれ…
その後わけあって、ちょっと普通とは
違う学園生活を送った記憶があるのだ。

であるからして。
事後処理が落ち着いた頃、UGNに頼み込んだ。
高校に通わせてください！と。

そして念願の高校生活。
手配されたのはN市公立高校の籍。
ウキウキで自己紹介、転校生という
物珍しさもあってすぐにクラスメイトとは
打ち解けた。

よし、次は部活だ。
やっぱり以前いた救護部がいいだろうか。
風紀委員や生徒会も興味はある。
え、そんなものはない？
風紀委員と生徒会はあるけど、
ほとんど決まった学校行事の手伝いだけ？
…思ってたのと、違う！
こうなったら作るしかない。
僕が救護部だ！

というわけで部員1人の救護部発足。
助けがいるならいつでも駆けつけ！
…しかし、普通の高校に助けが必要な人は
あまりいなかった。白い目で見られた。

そんな晶真に声をかける変わり者がいた。
隣のクラスの、青倉シンという男子生徒だ。
思わず声を上げそうになる。
晶真は一方的に見知った顔だったのだ。
かつて自分たちが巻き込まれたレネゲイド災害から
無事帰還し、記憶処理を受けた「学友」。

助けが必要だと言う青倉が
もちかけてきたのは
迷子になってしまった鳥探し。
幼い頃から飼っていたセキセイインコの
ヤツハシちゃんだという。
行方不明になった鳥を探すのは難しい。
だが、言葉の端々から家族ぐるみで
大事にしていたのが伝わってきて、
それに想いを馳せると胸が熱くなった。
それに、こうして学友が自分を頼ってくれたんだ、
やらない理由はない。

それからは2人で街にも山にも足を運んだ。
こっそりレネゲイドを使って知覚を拡大したり、
けるびむ…晶真の能力の一端が形を得た
4枚羽の鳥のレネゲイドビーイングにも
手伝ってもらった。

そうして1週間。晶真が不意に空を見上げると、
何度も写真で見た黄色と緑のシルエットが！
最後には不思議と呆気なく、無事に
青倉の家族は救護された。
青倉はくしゃくしゃの笑顔で礼を言う。
そしてもう一言。
「救護部はいかついし、わかりづえれよ。
もっとキャッチーなのにしようぜ」
「ｶﾘﾂﾞﾚｴｮ」
おしゃべり上手いな、ヤツハシちゃん。

その後、当然のように一緒に
活動することになった青倉の発案で
『5円でご縁をつなぐ、なんでも相談5円部』
として活動をスタート。
相変わらずちょっと変な奴らと思われつつも、
気軽に声をかけてくれる学友は増えた。
そして、そんな噂を聞き付けた生徒の中には、
レネゲイドの存在を知る者も稀におり…。

【Before】
空の世界の『救急救護班』に所属している高校生。
フィールドワーク好きが高じて遭難者の救護や
迷いやすい場所の活動で重宝されている。

性格は穏やかで真面目。
たまに抜けたところがあったり、
突拍子もないことを言ったりする一面も。
「呼ばれた気がした」といって松茸を
掘り当てたのは記憶に新しい。
好きな食べ物は山菜の天ぷら。

薄く鈍色に輝くビスマスの鉱石細工を
大事に身に着けている。
いつから持っていたかはもう思い出せない。
一度風呂場に忘れていったら、
何故か部屋に戻ってきていたことすらある。
考えごとをするときにこの鉱石細工に
手を添える癖がある。

鉱石細工にレネゲイドを注ぐことで
鉱石細工に似た見た目の手甲を生み出して戦う。
サイズや形状は可変で、
伸ばしたり巨大化させたりして攻撃したり、
結晶を飛ばしたりもできる。

幼少期から2年前まで、アダム、無垢と
同じ寄宿舎で過ごした。
3人で同じ食事を採り、野山を駆け回った
気の置けない仲間である。
ただ、2人は幼少期から圧倒的な能力を
発揮していて、今でも高い地位に就き
多忙にしている。
自分は、最近やっと能力が使えるように
なったところだ。
救護班の活動は好きだが、
権威もきらびやかさもない普通の団員。
寄宿舎を出る頃には、そのことが心にも時間にも、
ゆるりとのしかかって。
今でもかけがえのない友人だと思っているが、
最近はあまり話せていない。

【After】
子どもたちの未来を願う想いが実を結び、
現実世界へ帰還。
エデンの中と居場所や立場は異なり、
彼らとの関係性もまた違うものになるだろう。
それでも彼らと新たな日常を紡ぎ、
また誰かを助けるために晶真は走る。

以下、決まり次第PC間の関係性など追記…。

〇現実世界の宿里 晶真
中学生まではごく普通の生活をしていたが、
高校生になってすぐエデン事件に巻き込まれ
仮死状態となり、オーヴァードに覚醒。
また、その際両親は死亡していた。
現実世界へ帰還後、それを伝聞で知る。

エデンの記憶があるからだろうか。
どこか現実離れした出来事のように思えて
受け止めきれず、しばらくはUGN傘下の施設で
呆然としていた。
そこを明日香に連れ出され、エデンの仲間と再会、
ちょっとしたレネゲイド絡みのいざこざを
解決しながらゆっくりと新たな日常を築いていった。

エデンの子どもたち全員に会いに行った。
オーヴァードとして生活している者には
感謝の言葉と思い出話を。
非オーヴァードとしてあの生活を忘れた者には
はじめましてを。

今日は校外学習。N市北公園を散策だ。
同じ班に誘ってくれたクラスメイトの
朝霧文乃さんは、晶真が転校してきたときに
色々親切にしてくれて、それ以来よく話す。
けど今回は、妙に改まった感じで
声をかけられたから少し驚いた。
なにかあったのか聞いてみると…
なんと、鬼やん…クラスメイトであり
UGNの仲間でもある鬼山疾風と
仲良くなりたいという相談だった。
これ、恋愛相談ってやつだ！！！
めっちゃ学園っぽい！！！！
それはもう満面の笑みで相談に乗り、
今日から僕は恋のキューピッドだと
晶真は意気込むのだった。