容姿・経歴・その他メモ

一人称は私
二人称はあなた

柚多木市に小さなFHセルを構えリーダーとして活動をしている。活動方針は平和で自由である事。一見するとFHの活動理念に沿わないように見えるし、他のFHエージェントと内部での確執もしばしば見られる。彼の方針は恩人がジャームとなり、UGNに処分された経験から来るものである。

平凡な家庭に生まれ、裕福とまでは行かないながらも特別な不自由なく生きてきた碧は、大学を出てすぐに商社のサラリーマンとして生計を立てていた。しかし数年後にリストラを受け、次第に半グレのような生活を送るようになって行った。

そんな中、場末の飲み屋で彼は恩師と出会った。愛園星矢と名乗るその男に酔った勢いで喧嘩をふっかけた碧は、得体の知れない力で弾かれた。理解の範疇を超えた力にどうしようもない胸の高鳴りを感じた碧は、その男を執拗に追い回した。何日もかけてその男を問い詰め、自分にその力をもっと見せてくれと懇願した。やがて根負けする形で、碧は愛園の弟子となった。

愛園は何でも屋をやっていた。オーヴァードの力が必要な危険な仕事も引き受けていた為、碧の仕事は雑務がほとんどであった。無力な自分に苛立ちを感じながらも、オーヴァードに惹かれて彼のそばに付き仕事を学んで行った。

しかしある日、碧は無茶をした。
愛園に黙って一人で仕事に向かい、オーヴァードの攻撃を受けた。直ぐに異常を察知した愛園に助けられたが、愛園は力の使い過ぎによりジャーム化してしまった。その時、暴れる愛園の近くにいた事で念願のオーヴァードとしての力が覚醒するが、はじめての力は恩師の暴走から身を守る為に使う事となった。

やがてUGNの柚多木市支部長である明星竜胆らがその場に突入し、目の前で恩師の命は絶たれた。
UGNに保護された碧だが、恩師を人とも思わぬUGNの態度に腹を立てた彼はFHへと所属するに至った。

ジャーム化を恐る碧は、所属したセルの内部でも力を大っぴらげに使う他のエージェントとは折り合いが合わず、孤立した存在であった。しかし、誰の指図もなく生活できる環境は彼にとってはそれなりに満足したものであった。

やがて碧のセルはUGNからの猛攻を受け、明星竜胆【サンセット・リリー】によって壊滅に追い込まれた。運良く逃げる事が出来たが、かつて自分をUGNに勧誘したその男の冷たい眼差しは、碧の脳裏に今も明確に刻まれているのであった。

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