自分のかつての仲間にして親友「｜椎倉 結城《しくら ゆうき》」を喪っている。
弱ったジャームに対して放った剣が、幻覚を見せられて剣の前に身を踊らせた椎倉結城を刺し穿った。
廉の一撃によって、結城は結城を現世に繋ぎ止めていた唯一のつながりである廉に対するSロイスを昇華してしまっていた。それでもなお、戻ることができなかった。

友を殺した事実を理解するためにしばらくの時間を要したが、空白の期間を経て廉は事実を理解した。
その瞬間、廉は廉自身が存在することがどうしようもなく許すことができなくなった。
その際に、「Dロイス：｜永遠の炎《エターナルフレイム》」を発現した。自らを燃やし尽くす超高熱。
暴走する炎が周囲を、廉自身を燃やし尽くさんとする中、廉の妹である凛世がその身を挺して廉の暴走を止めた。
その過程で凛世は全身にわたる大火傷と、熱を操る器官に致命的な傷を負い、一生を病院のベッドの上で過ごすこととなった。

廉は命を救われた代償に、自死を選択できなくなった。廉は、廉に対する復讐のために、廉の命を使い潰すことを選択した。UGNとして動いているのは、それが一番効率がいいから。いつしか実績と能力の高さから支部長に任命された。

廉は知覚していないが、凛世も結城も廉のことを許している。廉が向き合うことから逃げているだけ。

もしも「Dロイス：｜記憶探索者《メモリダイバー》」などによって結城の魂がエミュレートされた場合、結城は廉を開口一番許す。結城が命を落としたのは結城自身の弱さによってのことであり、むしろ結城のせいで廉の騎士道に傷をつけてしまったことを謝りたいとか言う。結城自身は廉を唯一絶対の騎士であると信じている。