むかしむかし、あるところに　おかねもちの　ふうふが　すんでいました。
あるひ　だんなさんは　いいました。
「きみの　おなかの　こどもの　ために、いいものを　かってきて　あげよう」
だんなさんは　しりあいの　はかせから、いせきの　きちょうな　いしを　たくさんの　おかねを　はらって　かいました。
おくさんは　よろこんで　そのいしを　みにつけました。
「うまれてくるこは　きっと　つよくて　やさしいこに　そだつわ」
その日、博士が乗った輸送機は墜落し、積まれた遺産に付着した未知のウイルスは世界中に拡散し、世界が人知れず変貌してしまった数カ月後、
うまれてきた　こどもには、つのが　はえて　いたのです。

官僚の父と医者の母のもとに生まれる。
父が「子供のために」と金と権力で手に入れた遺産の一部が起源種のレネゲイドを保持しており、
それを身に着けていた母子ともども感染、彼女のみが発症した状態で生まれてきた。
生まれ持った角と怪力を世間から隠すため、両親は彼女を４歳まで誰にも会わせずに育てた。
５歳のとき、父親にUGNが接触。父親はその精神に共感し、娘のために自らの力を使って、
日本政府のUGNへの協力を取り付けようとしたものの、志半ばで暗殺されてしまう。
それを知った母親は発症しジャーム化。両親を失った彼女はUGNチルドレンとなる。
初期のUGNの訓練は、レネゲイドへの理解が進んでいなかったこともあり、過酷を極めた。
その中でも彼女はのらりくらりと生き残り、数多く任務をこなす中でも心を失わなかったのは、
その性格ゆえか（あるいは単純に体力があったからか）。
ともかく、彼女は今こうして前線に立ち続けている。
二年前にN市に転属され、そのついでに国際環境情報大学に入学した。
大学には１０年居座る気らしい。

変身した姿はえぐいくらいふわふわらしい。
一番最後に動いて全てを薙ぎ払う姿から、
現在の"スニップ・スナップ・スヌート"の名前がついた。
継戦能力が高い。のんびり、粘り強い戦闘スタイルを好むがゆえ、
昨今の戦闘高速化の波に乗り遅れている。