ハンニバルは信用ならんし、なるべくなら支部の子達を会わせたくないけどそうも言ってられん。トシオはオーヴァードばぶちゃんだし、ラクトは人類ばぶちゃんだし、カネミツはオレと経歴の似た子供だしで、守ってやりたいがそもそも守ることに向いてない。なぜ。本名ないみたいな話聞いたし、ニコラスの2人の生育環境に関しても思うところ大。成長でせめて物理的に多少は守ってやれるようになった。

　蛍火から自分たちには行方の知れない恩師の話を聞きたいけど、本人以外から何があったか聞くのも気が引けて結局聞かなかったチキン。
　トシオがハンニバルに対して同情的なのと、何か別の取引をしていることには薄々気づいているが、基本放任主義なので本当にまずい事態になるまで口を挟む気はない。カネミツは一人でも安定してるしラクトは機転が利くし、一緒に仕事するのに頼もしい子たちだなという印象が強まった。それもあって、朔といつものやり取りで自分がジャーム化しても託せる悪友がいるし、慣れないことはするもんでもないなといつも通り無茶して何とか帰ってきた。
　報告を後回しにして寝てたら、聞き捨てならない会話が聞こえてきたので参入。トシオの身体特徴に関しては、まだ“こちら側”を把握しきれてない彼に不確かな懸念を伝えても混乱させるだけだろうと口止めをしてもらう。手のかかる子だな、という感じで可愛がってるかも。

　ハンニバルの複製体であるスキピオからの宣戦布告を受け、情報の収集と共有に奔走する。その中で、ラクトが状況の打開に有効な道具、謎の手鏡とエフェクトを打ち消す本を譲渡してもらうことを引き換えに、ゼノスへの移籍を条件とされたことを聞かされる。本心では仲間を売るような交換条件に眉をひそめるような思いを抱くも、現状を顧みた時に己の立場から、移籍を承諾する姿勢を見せるラクトを引き止めるようなことは言わなかった。
　その後執務室にやって来たスキピオから誘われたチェスに臨む。対局には敗北するも、得意の口八丁と応対で情報の一端を引き出した。突然現れた黒幕への警戒や緊張やそれらを悟らせまいとする虚勢やらでどっと疲れたがな！
　兄と邂逅を果たしたトシオと回収に行ったラクト・カネミツが持ち帰った情報を精査し、調べきれなかった手鏡について聞き出すべく、トシオと共にハンニバルの元へ向かう。自身の出自に未だ戸惑うトシオの代わりに、胸の内にしまい続けてきた妹の話をハンニバルに聞かせ、手鏡の情報へのヒントとα1たちの戦闘方針について聞き出した。
　最終決戦に際し、死人が出るなら自分が一番最初であろうと覚悟しつつ、いつものように暴れつつ、新たに身に着けた被ダメージ軽減系のエフェクトでカバーする立ち回りをしては、「俺にもこんな戦い方ができたのか」と満更でもなかった。
　全てを終えて「また死に損なったな」と諦観を覚えるも、後始末に追われ、元気な心身と日常を取り戻していく仲間たちを見ては「まだその時じゃないな」とうす暗い気持ちを奥に押しやった。

　まだハンニバルもスキピオも野放しなことは引っかかっているが、積極的に探し出すほどではない。UGNに言われた仕事を言われたままにこなす日常に戻るよ！