容姿・経歴・その他メモ

『うるせぇド無能、近寄ンじゃねェ』
『はいはい、命令には従いますよ…っと』
『言いたいことはそんだけか？なら、とっとと失せろ。オーヴァードだろうが他人と関わンのは面倒くせェ』


　UGN日本支部に所属するエージェント。普段はやとわれの傭兵として要人に恩を売りながら過ごしている。誰に対しても常に憎まれ口をきいて、ぶっきらぼうで不遜ともとれるような態度が目立つが、課せられた任務に対しては真面目にこなす。とはいえ他者に対する態度に加えてアッシュ・レドリックの傘下に下っているという噂から、UGN内での評判はあまりよくない模様。

　元々、政治家の息子として普通に過ごしていた。しかしある日、父親を妬んだ政治家が雇ったFHのエージェントに家を襲撃される。その際に母親は死亡し、オーヴァードとして覚醒した。そしてその後、レネゲイドの反応に気づいたUGNに保護されて“ホーム”で過ごすことになる。年齢に見合わない実力を持っていたため、それなりに早くエージェントとして活動することになった。それから、現場にいるエージェント達から“父親のコネでエージェントになった”などと吹聴されるようになり、エージェントだけはなく同期のチルドレンからも嫌がらせを受けるようになった。その嫌がらせの一端で本来、エージェント複数名で行うことになっていたFHの戦闘セルの壊滅の任務をまだほとんど実戦経験がなかった幻に押し付けた。それで深手を負って失敗すればいいと思っていたらしいが、その思惑に反して幻はその任務を成功させた。それにより、嫌がらせが明るみに出て幻はその功績から日本支部に所属することになった。

　日本支部に所属して以降はその功績のおかげか嫌がらせを受けることは少なくなり、逆に功績を認められて賞賛されることもあった。しかし、噂一つで簡単に自分に対して態度を変える周囲と、人と接すること自体に嫌悪感を感じていた。そのため、多くのエージェントから蛇蝎のごとく嫌われているアッシュ・レドリックにUGNに協力している父親とのコネを作る代わりに、表向き自分を彼の傘下として受け入れるという取引をしている。その噂をあえて自分で流すことで自分に絡んでくるエージェントは減ったのでしばらくはこの関係を続けていくつもりらしい。その噂の影響で、テレーズ・ブルムをはじめとするUGNの穏健派からはあまりよく思われていない。
（しかし、幻自身は改革派や穏健派などの派閥争いに関してはどうでもいいと思っている。加えて、アッシュ・レドリックは直属の上司ではないので命令されれば、すぐに従う）

　紅色の長髪にグレーと薄水色のオッドアイ。中性的で整った顔立ちの上に男性にしては細い身体のため、初対面だと女性と勘違いされることがある。


【備考】
　人と接することに対しての嫌悪感はあるが自分に対して打算的な感情がなく、積極的に関わってくるのであれば例外らしく素直に受け入れる。また、幻自身は嫌がらせを避けるために蛇蝎のごとく嫌われているとはいえ明確な目的や誇りを持って動いているアッシュを利用していることに対してはかなり負い目感じている。そのため、やりたいことがあるのであればその意思を尊重することに加えて、それを全力で応援するといった献身的な一面も持ち合わせている。

履歴

『そんなに気になったのか？だったら、この事件が終わったら連れてってやるよ』
『本当にこんな名前でいいのか？まァ、お前がいいならそれでもいいけどよ』
『俺は何もない。やりたいことも、意思も、全部捨ててきた…でも、お前は違うだろ⁉やりたいことがあるンだろ?!』
『負けンじゃねェ!!やりたいことがあるンならそれを貫き通せ!!どんだけ負けそうでもその意思だけは捨てンな!!』
『そうか…よかったな。やりたいことがあるなら全力でやれ、どんだけ辛くても空っぽな俺みたいにはなるなよ』

セッション履歴