容姿・経歴・その他メモ

彼は、生まれることを待ち望まれていた

ただ、赤子が生まれればよかった

だが、彼は更に価値を上げた、生まれた時からオーヴァードだったのだ。

両親はFHのエージェントと研究者…結果を上げることを急いでいた

様々な実験や研究において、純粋な赤子だけでも研究には最適であり

その上、生まれながらのオーヴァード、それは待ち望まれる筈だ。

育てられながら、実験と教育を施され、力の制御が出来ないままに

施設で育ち続けた、疑うことも知らずに。

だが…、両親以外のFHの人間と関わる内に、変化が起こり始めた

FHに所属する者の中には、望まず所属するしかなかった者もおり

その者達の話も聞いて行くうちに、自分がしている、力を振り回すことは

本当に正しいのかと思い始めたが、実験が終わる事は無い。

より強い力を持てるよう、より複数の特別な力を使えるよう、より確実に標的を殺せるよう

実験や研究は壮絶になっていった、全ては両親の望むままに。

しかし、少しずつ、心境に変化していき、指示に従うだけではいけないと

無抵抗な者や、恐怖で怯える者に、手を下してはいけないという考えになり始めた

だが、自分自身には、それを破れるだけの力が無い

どうすればいいのだろうかと思い始めた時に、声が聞こえる様になっていった

「力が欲しいのなら、契約しろ、代償は伴うが力は保証する」

いくつ日が過ぎても、語り掛ける声はやまない、疑問は膨れ上がる

組織や両親に抱く不信感も増長し、遂に、問いかける声に応えた

赤く輝く腕輪と共に、燃え上がる両腕を手に入れた…。

そして、ついに彼は、行動に出る。

その日の実験が行われる時、燃え上がる両腕を振りかざし、自身のいる施設を破壊し始めた

自分を実験台にする研究者や両親を殺害し、同じく実験の場に立たされた

被害者達は、安否を確認する暇もなく、全てを破壊しつくした。

…瓦礫の上に立つ彼に、雨が降る、ふらつきながらどこかを目指し、

倒れているところをUGNに保護される。

それから、教育係として就いた、玉野椿の指導の下、オーヴァードとして、一般人としての教育を、時間をかけて施され

今では、世間になじみ、大学に入ることが出来るほどになった。

自分のような目に合う人が、少しでも減るように、今は、UGNらしく、活動している。


容姿に関しては、生まれた時は黒かったはずだが

遺産と契約したことで、突然今の色になった

本人的には特に気にせず過ごしているようだ。

大学に関しても、この色が通常だと証明書を提出しているので、問題にはなっていない。

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