容姿・経歴・その他メモ

現在ヴァーチャルアイドルとして活躍している神籬イリナ。
彼女は、ある時を境にまるで人が変わったかのような歌唱力に目覚め、ネット上では「心が砕かれるような歌声」と言われ、人々の熱狂的な支持を受けている。

その正体は、神籬イリナの中の人である高木・クラリッサ・歌瑠多、それと入れ替わってしまったレネゲイドビーイングである。

高木・クラリッサ・歌瑠多は、クオーターだ。英国人の祖母からクラリッサというミドルネームをもらった。
だが、仰々しい名前とは裏腹に彼女は平穏無事な人生を歩んできた。

何一つ不自由ない人生。だが、彼女は、その人生の中で何一つ興味をもてなかった。

そんな折、彼女は大学生活の中で、ヴァーチャルの存在を見つける。
彼女は、何かを感じ、自らもその存在になろうとした。

そして、ヴァーチャルの存在になるために彼女はある企業に所属した。
そうして生まれたのが、神籬イリナ。

だが、今までの人生の中で何も得ていなかった彼女の人気もそれほどでもなく、鳴かず飛ばずであった。
そんな時だった、彼女がレネゲイドウィルスに触れてしまったのは。

レネゲイドビーイング、高木・クラリッサ・歌流多が覚えている"高木・クラリッサ・歌瑠多"の全てはそこまでである。

ただひとつ、彼女がレネゲイドに触れたことで、自分が"発生"したという事実。

まるで入れ替わるように消えてしまった彼女のために、歌瑠多は歌う。
その歌声が、誰かの心を壊してしまうものだとしても。

彼女のその異常なまでの歌声がネット上で話題になった際、UGNとゼノスに目を付けられ、オーヴァードであることが知られた彼女は、その後UGN側につき、イリーガルとしてUGNの活動に協力するようになる。

ヴァーチャルの世界で歌を歌い、そして、現実世界ではイリーガルとしての活動。

次第に彼女はオーヴァードそのものにも興味を持ち、今ではアイドル活動の傍ら独自のネットワークを駆使して調査・観察に明け暮れている。

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