事の発端は、プランナー「都築京香」のFH脱退にまでさかのぼる。彼、いや彼女？　…とにかく、春日恭二の生まれた春日一族は、千年以上も前から都築京香に仕えてきた。しかし、彼女が自分たちの誰にも告げず、自分たちの誰をも供とせず離れていった。これによって、春日一族は家中騒然となる。彼女に裏切られたと思うものもいれば、これも彼女の「プラン」のひとつであると考えるものもいた。
その中に、「自分たちの手で新たな『都築京香』を造りあげる」という欲望を抱いたものがいた。その者は考える。
――どうすれば、彼女を再現できるだろう？　彼女を構成する要素はさまざまあったが、その者が特に重要視したのは、その不死性だった。数千の時を経てなお健在であり、一説には数万年も前から存在していたという。
さらには死亡が確認されたとしても、その姿を変えて生存していた。
また、彼女を再現することも重要な課題となった。彼女がどうして自分たちのもとから離れていったのか、どうして自分たちを…「裏切った」のか。それを知るためには、彼女の心境を知るものが必要だった。彼女がFHを離れる直前、彼女に接触した人物が…。
…その人物は驚くべき場所にいた。いや、むしろどうして今までわからなかったというべきか。FHのエージェント春日恭二。彼こそ「不死身」と名高いエージェントであり、調査の結果、「プランナー」がFHから離れるとき、その最後に接触した人物であると判明したのだ（HRより）。
そうと決まれば話は早い。また敗北を重ねていた春日恭二（今回はミンチになっていた）を回収し、春日家に残された都築京香の一部――レネゲイドウイルス――を投与する。そうすれば、第二の彼女が誕生する…。
……などということはなく。完成したのはFHで活動していた都築京香と同じ年ごろの「ディアボロス」春日恭二。都築京香の記憶や人格はおろか、能力すら継承できていない、出来損ないであった。
彼女に「恭華」の名を付けたのもこの人。ちなみに、この実験主はその「恭華」にボコボコにされて、今はもうこの世にいない。

Dロイス：悪霊の主
都築京香に選ばれた「マスターレイス」の最後の世代。「FHの」都築京香と最後に面会していたことに加え、彼女のレネゲイドウイルスを取り込んだことによって、その超常の「欲望（ちから）」を得た。本人的には、「元の姿に戻りたいという欲望（ねがい）が、こういう形で発現している」らしいが、もしかしたらそうなのかもしれない。

Dロイス；実験体
実験の末に生まれた存在であることを示す、一種の烙印。春日恭二だったころと比べると、そのパフォーマンスは格段に落ちているが、それが現在もある程度は残されている。曲がりなりにも実験の成果はあったということだろうか？　データ的には、能力値を４点分上昇させる。

Dロイス：不死者
あまりにも直球すぎるネーミング。効果的には、「ロイスを切りまくっても（死にまくっても）問題ない！」というものなので相性もばっちり。さらには、このDロイスの存在のせいで「春日恭二ジャームじゃない説」までも誕生したため、まさしく彼…じゃなくて、彼女のためのDロイスである。なお、同時取得できない系Dロイスなので、取得した場合他の三つのDロイスがロイス欄から消える。

Dロイス：業師
特に説明のない「ジャイアントグロウス」がPLを襲う！　なぜ１００％エフェクトをトライブリードが使っているんだ！？　お前のことだぞエンドライン春日ァ！